大変さばかり強調されることの多いケアマネジャーの仕事。でも、そのなかには、大変さ以上の魅力がつまっています。「難しい……」を「面白い!」に変えるヒントを一緒に探していきましょう。
第4回 こんなことしていませんか?(2) 「どんなサービスをお望みですか?」
初回訪問から、こんな言葉で切り出していることはありませんか? ちょっと待ってください。サービスを選択するのはもちろん利用者ご本人ですが、初めての場で何がよいのか、果たして決められるのでしょうか?
もちろん、知人や友人の話を聞いて「デイサービスへ行きたい」「ヘルパーさんに来てほしい」などと希望を述べる方はいらっしゃいます。しかし、それをそのままケアプランにして済むのであれば、「介護支援専門員」は必要ないでしょう。
私たちケアマネジャーが、「どんなサービスをお望みですか?」という質問を発するのは、現時点で利用者や家族がどのようなサービスがあるのかをどこまで知っていて、そして何のためにそれを利用したいと考えているのか、を把握するためです。そして、返ってくる言葉を手がかりにしながら、さらに詳細なアセスメントへと掘り下げていくことが重要なのです。
サービスに何を期待しているのかを聞けば、何を問題だと感じているのかがわかります。そして、どうなりたいのかという目標が見えてきます。また、希望しているサービスについての情報をどこから得たのかを聞けば、その方の他者との関係や問題解決のための力を見積もることが出来ます。「自分のことを人任せにはしたくない」など、生き方の信念が見え隠れすることもあります。時には、特定の人の話だけで判断しているなど、情報の偏りが見えてくることもあるでしょう。
初回訪問は、ケアマネジャーも不安でしょうが、利用者・家族も同じ気持ちのはずです。自分よりも若い人(とは限らないですね)がやってきて、根ほり葉ほり(?)いろんなことを聞かれ、その上、知らないから相談していることに対して、「どんなサービスをお望みですか?」としか聞かれなかったらどう感じるでしょう?
私たちケアマネジャーは、利用者や家族からの具体的なサービスの希望の有無にかかわらず、この問いかけをもとにして、さらにお互いの信頼と理解を深めていけるようにしていかなければなりません。
何気ない一言であっても、信頼という扉を開くカギともなれば、逆にその扉を閉ざしてしまうこともあります。ですからケアマネジャーには、なぜその質問をするのかを考え、「今」が、その質問をすべき適当な瞬間かを判断することが要求されているのです。
もちろん、知人や友人の話を聞いて「デイサービスへ行きたい」「ヘルパーさんに来てほしい」などと希望を述べる方はいらっしゃいます。しかし、それをそのままケアプランにして済むのであれば、「介護支援専門員」は必要ないでしょう。
私たちケアマネジャーが、「どんなサービスをお望みですか?」という質問を発するのは、現時点で利用者や家族がどのようなサービスがあるのかをどこまで知っていて、そして何のためにそれを利用したいと考えているのか、を把握するためです。そして、返ってくる言葉を手がかりにしながら、さらに詳細なアセスメントへと掘り下げていくことが重要なのです。
サービスに何を期待しているのかを聞けば、何を問題だと感じているのかがわかります。そして、どうなりたいのかという目標が見えてきます。また、希望しているサービスについての情報をどこから得たのかを聞けば、その方の他者との関係や問題解決のための力を見積もることが出来ます。「自分のことを人任せにはしたくない」など、生き方の信念が見え隠れすることもあります。時には、特定の人の話だけで判断しているなど、情報の偏りが見えてくることもあるでしょう。
初回訪問は、ケアマネジャーも不安でしょうが、利用者・家族も同じ気持ちのはずです。自分よりも若い人(とは限らないですね)がやってきて、根ほり葉ほり(?)いろんなことを聞かれ、その上、知らないから相談していることに対して、「どんなサービスをお望みですか?」としか聞かれなかったらどう感じるでしょう?
私たちケアマネジャーは、利用者や家族からの具体的なサービスの希望の有無にかかわらず、この問いかけをもとにして、さらにお互いの信頼と理解を深めていけるようにしていかなければなりません。
何気ない一言であっても、信頼という扉を開くカギともなれば、逆にその扉を閉ざしてしまうこともあります。ですからケアマネジャーには、なぜその質問をするのかを考え、「今」が、その質問をすべき適当な瞬間かを判断することが要求されているのです。