大変さばかり強調されることの多いケアマネジャーの仕事。でも、そのなかには、大変さ以上の魅力がつまっています。「難しい……」を「面白い!」に変えるヒントを一緒に探していきましょう。
第2回 支援内容はどうやって決まっていくの?
私たちケアマネジャーは、利用者の支援をする役目を持っています。その支援の中身を決めるのはいったいどちらなのでしょうか? 今日は少しこのことについて考えてみたいと思います。
利用者と面接を進めるなかで、「あっ、これは!」と感じることがありますよね。皆さんは、その後どうしていますか? 自分の気づいたこと・感じたことに基づいて、支援の内容を決めてしまいますか? それとも、自分の感じたことと利用者が本当に思っていることが合致しているか注意を払いますか?(支援の内容とは、サービス内容だけじゃなくて、「どのようにサービスを利用してもらおうか」とか、「誰の話を聞く必要があるかな」とか、「今は何も手を出さない方がいいかも、でもいつでも駆けつける」といった、ケアマネジャーのかかわり全体をさしています)
私たちの前にいる利用者は、皆さん一人ひとりが異なる歴史と価値観を持った存在なのです。何を大切にするかは、「私」と違っていて当然です。ケアマネジャーの行う支援において、この点は絶対に忘れてはならないところです。私たちにとっては「大変なこと」が、相手にとっては「いつものこと」や「たいしたことではない」かもしれないのです。
だから、利用者が「支援してほしいこと」とケアマネジャーが「支援が必要だと判断したこと」は一致しない場合もあり得るのです(そもそも支援が可能だと知らないこともありますから)。
本題に戻りましょう。決めるのはいったいどっち? 私は、支援の中身を決めるのはどちらか一方ではいけないと考えています。もしサービス内容を含めて利用者が決めるとすれば、専門職としてのケアマネジャーは不要になります。しかしケアマネジャーが勝手にサービス内容や支援の中身を決めるのでは、本当にその方にとって意味のある支援とならない場合もあります。双方がお互いに感じたことを伝え合い、何が出来るか、何が必要かを考え、そのなかで優先順位をつけながら決めていく──“支援の中身”は共同作業で作り上げるものだと思うのです。
利用者と面接を進めるなかで、「あっ、これは!」と感じることがありますよね。皆さんは、その後どうしていますか? 自分の気づいたこと・感じたことに基づいて、支援の内容を決めてしまいますか? それとも、自分の感じたことと利用者が本当に思っていることが合致しているか注意を払いますか?(支援の内容とは、サービス内容だけじゃなくて、「どのようにサービスを利用してもらおうか」とか、「誰の話を聞く必要があるかな」とか、「今は何も手を出さない方がいいかも、でもいつでも駆けつける」といった、ケアマネジャーのかかわり全体をさしています)
私たちの前にいる利用者は、皆さん一人ひとりが異なる歴史と価値観を持った存在なのです。何を大切にするかは、「私」と違っていて当然です。ケアマネジャーの行う支援において、この点は絶対に忘れてはならないところです。私たちにとっては「大変なこと」が、相手にとっては「いつものこと」や「たいしたことではない」かもしれないのです。
だから、利用者が「支援してほしいこと」とケアマネジャーが「支援が必要だと判断したこと」は一致しない場合もあり得るのです(そもそも支援が可能だと知らないこともありますから)。
本題に戻りましょう。決めるのはいったいどっち? 私は、支援の中身を決めるのはどちらか一方ではいけないと考えています。もしサービス内容を含めて利用者が決めるとすれば、専門職としてのケアマネジャーは不要になります。しかしケアマネジャーが勝手にサービス内容や支援の中身を決めるのでは、本当にその方にとって意味のある支援とならない場合もあります。双方がお互いに感じたことを伝え合い、何が出来るか、何が必要かを考え、そのなかで優先順位をつけながら決めていく──“支援の中身”は共同作業で作り上げるものだと思うのです。