受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
フラッシュバックメモリーズ
3D(映画)
3D(映画)
おすすめの理由
この映画は、交通事故による高次脳機能障害で記憶が消えてしまうディジュリドゥアーティストのGOMAさんの華麗なる復活を描いたドキュメンタリー映画です。ディジュリドゥはオーストラリア大陸の先住民アボリジニーの金管楽器で、GOMAさんはその奏者として、オーストラリアで数々のコンペティションに参加し入賞などをし、ノンアボリジニープレイヤーとして快挙を果たしました。また、国内外の大型フェスにも多数参加し、活躍をしていました。そんななか、2009年に交通事故に遭遇し、高次脳機能障害の症状が後遺し、軽度外傷性脳損傷と診断され活動を休止しました。しかし、懸命にリハビリを続け再起不能といわれた事故から苦難を乗り越え、2011年6月の野外フェスティバルで奇跡の復活を成し遂げ、再び活躍をしています。
彼はこの映画について、「事故後3年間は、事故前の自分を追いかけるようなことばかりしてきました。事故前の自分が出来ていたことはまた絶対に出来るようになりたい、と思いながら生きてきました。でもこの作品を観て、今の自分で生み出せる新しい世界に自信を持って突入できそうな気がします」と語っています。彼は、現在も障害受容へむけて日々葛藤をしながら生きているようですが、彼がみている世界はこの映画だけでは語りつくせない素晴らしい世界なのではないかと思います。
彼のように、私たちもいつ交通事故などに遭い、障害をおうかわかりません。そのことを知っているだけでも、利用者さんなどとの関わり方は自然と変わってくるのではないかと思います。
国家試験の勉強も追い込みの時期だと思います。試験合格後、「社会福祉士」として何をしたいのか、そして何かできるのかを考えていかなければなりません。GOMAさんのように輝いている人達から刺激をうけ、合格後の自分に活かしていきましょう。
(ポリさん・地域包括支援センター)