受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
ヤング@ハート (映画)
おすすめの理由
私は、小さい頃からお年寄りの方が好きでした。社会福祉士を目指したのも、お年寄りの方が最後まで幸せに過ごしていくために何かできたらという思いからでした。しかし、大学4年生の秋頃は文字とにらめっこの試験勉強で、「なぜ社会福祉士を目指すのか」が分からなくなり、勉強にみがはいらずにいました。しかし、この映画との出会いで自分の思いを再認識することができ、自然と勉強にも意欲がわいて、見事合格することができました。この映画は、平均年齢80歳のおじいちゃん、おばあちゃんで構成される“ヤング@ハート”と呼ばれるコーラス隊が、音楽監督とともに、新しいショーの準備に奔走するメンバーを追ったドキュメンタリー映画です。彼らはシワシワの顔で動作もゆっくりしているのですが、ひとたび音楽が流れると、イキイキと輝きだし、美声を響きわたらせます。その姿はとても愛おしいく、あっという間に彼らの虜になりました。
大学卒業を迎えた頃、“ヤング@ハート”が初来日をはたしたので足を運びました。彼らのパフォーマンスは、映画で見るよりもはるかにパワーに溢れており、体が震えたのを覚えています。
それから2年後の今年9月、彼らが再来日することを知り再び足を運びました。ライブでは、ジェームス・ブラウン「I Got You (I Feel Good)」などロックな音楽で観客を沸かせ、会場を一つにさせて盛り上がりました。また、しっとりとした曲で会場をグッと魅了させていました。彼らは、年を重ねている自分たちを熟知しており、若さに固執せずに等身大でステージにたっていて、その姿がとても美しかったです。そんな彼らをみていると、仕事で携わっている方々の顔が浮かんできて、今以上にその方々が笑顔で過ごせるように寄り添いたいと思いました。次回の来日はいつになるか分かりませんが、輝く彼らにまた会えるのを楽しみにしています。
皆さんも、私と同じように勉強に気が滅入りついつい投げ出したくなる時期がくるかもしれません。しかし、「なぜ社会福祉士を目指すのか」を今一度思い出して向き合うと、自然とやる気がでて、試験にも打ち勝てるのではないかと思います。頑張ってくださいね。
(ジャンガさん・社会福祉士)