受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
PHP文庫 「テンパらない」技術
おすすめの理由
たまたま足を運んだ本屋さんで、他の本のお会計中に目にとまり衝動買いした一冊です。毎日仕事や家事に追われてしまっている私は、ついつい「テンパって」しまうときがあり、今すぐこの状況から脱却せねばと思い手にしました。「テンパる」とは、若者はがよく使うようになり、今では年配層にも浸透してきた言葉で、本書の中では「簡単に言うと、『目一杯の状態になる』『いっぱいいっぱい』」と述べています。皆さんも今までにこんな状態に陥ったことはあるのではないでしょうか。
本書では、精神科医である著者が、脳科学・精神医学・心理学の最新知識に基づき、「テンパった」とときの応急処置や、「テンパらない」ための生活習慣や人格形成、コミュニケーションスキル、さらには今後に活かす反省法を教えてくれます。
私が携わっている対人援助の仕事は、年齢や職種など様々な方と接する機会がありますが、常に心がけなければならないのは冷静な対応です。冷静な対応には、「テンパらない」ことは絶対条件です。本書にある「テンパらない」ための具体的な方法でのなかで、私が実践しているものは、「とにかくメモして『脳の負担』を減らす」です。どうしてこの方法に効果があるかは、是非読んでみてください。
また、試験勉強をされている方は、秋口から勉強の過渡期となり、本番さながら時間をはかって過去問や模擬問題を解いたり、模擬試験を受けてみたりすると思います。その際に、必ずといってよいほど「時間が足りない!」などの「テンパる」経験をすると思います。でも大丈夫です! 本書のなかにもあるように、「テンパる」経験も貴重な財産でもあるので、本番の試験までにこの貴重な経験を活かして「テンパらない」技術をみにつければ、合格を勝ちとれると思います。是非この本を読んで技術をマスターしてください。
(ヤバックさん・生活相談員)