受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集
おすすめの理由
この本は、ある年代の人たちにはバイブルともいえる名著だと聞き、手に取りました。そこには、矢沢さんの生い立ち(ソロで武道館コンサートを大成功させるまで)が描かれており、そのなかで、思い通りにいかなかったり(キャロル時代の仲間との軋轢)、プロデューサー的な立場の人から裏切られたりしながら歩んでこられた過程が描かれています。
文中で、彼が大切にしているものとして「曲作り」「ステージ」「家族と仲間たち」をあげており、これについて社会福祉士は「曲作り→資格取得、その後の自分磨き(レベルアップ)」「ステージ→仕事場」、「家族と仲間たち→家族と同僚」と置き換えることができると思います。
この本を読んで、他人の信用や賞賛を得るのは、本人の肩書や年収ではなく、生きざま(つまり、仕事ぶりや優しさ、思いやりの心があるか)である、ということを感じました。福祉に携わる者も同じことが言えるのではないでしょうか。
(眠三四郎(ねむりさんしろう)さん・社会福祉士)