受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
青空の卵
おすすめの理由
映画を観て泣いたり、友達と過ごしてうれしかったり、仕事をして憤ったり、日常さまざまな感情を出してはいますが、本を読んでいて心がじんわりとあたたかくなったのは久しぶりでした。私は、この小説を通じて、人のあたたかさ、出会いというもののかけがえのなさを感じることができました。寄り添うことが人の心の支えになること、出会いが人の背中を押すこと、そして、問題は相手にあるのではなく、相手を見る自分の心にあることを思いました。
「ひきこもり」というと、その人に問題があるように言われがちで、私も福祉の分野で働いていながら、環境ではなく個人に問題があるのではないか?と思ってしまうこともしばしばです。でも、登場人物の坂木と鳥井の関係を見ていると、そうではないのだと感じます。
この小説にソーシャルワークのエッセンスを感じました。
(タッチさん・社会福祉士)