受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
日本でいちばん大切にしたい会社
おすすめの理由
「リストラ」という言葉が、いつの間にか社員の首を切ることと同義で使われるようになって、どれくらい経つのでしょうか?不景気の時には、リストラが当たり前だと思われるようになっています。不景気だから、リストラを!障害者を雇うよりも、障害者雇用納付金を払う方が効率的!そんな社会の当たり前に、真っ向から反論しているのが、この本だと思います。
福祉に携わるものとして「当たり前のこととして思いこんでしまいがちなことを、一つ一つ振り返らなければ」、「世の中の当たり前を当たり前として受け入れていてばかりではいけない」と痛切に感じました。
アメリカなどでは、ソーシャルワーカーは政策提言を行う役割も持っています。日本でも社会福祉士や精神保健福祉士などソーシャルワーカーと呼ばれる人たちが、社会の当たり前を変革していく原動力になれたら…実際の業務に忙殺される中、想いだけは忘れちゃいけないと思っています。
会社経営を通じて豊かな社会づくりに貢献している経営者たちの想いに触れてみてください。
(きむさん・社会福祉士)
内容紹介
会社とは誰のためにあるのか?経営者のためでも、株主のためでもないと著者はいう。著者は経営の目的を、「『5人に対する使命と責任』を果たすための活動」として、次のように定義する。
1 社員とその家族を幸せにする、2 外注先・下請企業の社員を幸せにする、3 顧客を幸せにする、4 地域社会を幸せに、活性化させる、5 株主を幸せにする
様々なメディアで紹介された今までにないビジネス書。