受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
言葉のとらえ方を通じて、自分の偏った視点に気づく
保健医療福祉 くせものキーワード事典
おすすめの理由
私は、病院で働きだして、多くの職種の方と関わるようになりました。最初は、わからない言葉もたくさん飛び交っていて、必死に理解しながら仕事を進めていました。でも、最近、「同じ言葉を使っているのに、微妙に受け取り方が違う」といったことや、そもそもの言葉のとらえ方が180度違っているということまでも感じるようになりました。
こういうことを、自分の中でどう整理したらよいかと考えていたときに、たまたま本屋さんで見かけて買ったのが、この本です。この本を読み、自分がいかに一つの側面からしか物事を見ていなかったかを感じました。わかったつもりで使っていても、相手にはちょっと違ったニュアンスでとらえられているということはよくあるものです。私の言葉が患者さんに本当に伝わっていたのか、今更ですが、少しこわくなってしまいました。
医療ソーシャルワーカーとしては、いろんな職種の使う言葉を理解しながらも、患者さんに対してはしっかりと伝わる言葉を選ばなければと改めて感じました。
(ふみふみさん・医療ソーシャルワーカー)