受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
援助職としてのイメージトレーニングにも役立てたい一冊
あなたを育てる対人援助の本
おすすめの理由
この本は、某研修で編集者の一人:植戸先生の指導をいただいた事で手にした一冊です。とにかく、日々の業務は「対人間」の構図。ここで個別性が重要である事は当然ですが、一言で済まされるほど単純ではなく、また簡単ではありません。
かくいう私も、そのような悩みを抱えている一人であり、自信を持って援助業務に望みたい。そのためには更なる自己研鑽を…と思ってはいるものの、その道に迷っている時に、この本に出会いました。
本書では、基本中の基本である「相手(相談を受ける側)」の考え方・受け止め方が細かに分析されており、それぞれの場における対応を理論というカタチだけではなく、「なぜ、そう考える必要があるのか」を学び取れます。また、事例からの視点(ポイント)が示され、日々の業務に重なってくる部分も多くありました。
単に読むだけではなく、「もしも自分が対応したら…」というイメージトレーニングにも応用しやすく、日常業務への応用にも長けた、実践に即してまとめられた一冊であると思います。
ぜひ手にとってみていただきたい一冊です。
(Daiさん・社会福祉士、精神保健福祉士)