おすすめの理由

　街角でホームレスの人が販売している雑誌……とＴＶで紹介されていたのを見かけ、興味を引かれて購入したのがきっかけで、その後もたびたび購読しています。実際に手にとってみると薄い雑誌ですが、内容はかなり濃いように感じます。
　記事の内容については社会問題・環境問題や文化的な内容が多く、特に若い世代にとっては興味を持って読める記事が多いと思います。社会福祉士は社会問題に敏感であることが求められますので、その情報源の一つとするべくこの雑誌を購読しています。
　そしてこの雑誌をおすすめする最大の理由は、雑誌の売り上げの一部が販売員であるホームレスの人たちの収入となるため、ホームレスの人たちの自立を支援することにつながるからです。しかしその一方で、販売員の人に代金を支払うとき、「支払ったお金はこの人にとって、どのような影響を及ぼすのだろうか」ということをいつも考えさせられます。
　記事の内容だけではなく、『ビッグイシュー』そのものによって、社会福祉にかかわる人は、多くの刺激を受けるのではないでしょうか。ぜひ、購読してみることをおすすめします。

内容

　英国で成功し世界に広がっている、ホームレスの人しか売り手になれない雑誌。ホームレスの人たちの救済（チャリティ）ではなく、彼らの仕事をつくることを使命としている。１冊200円で販売。110円が販売者の収入になる。