受験勉強はもちろん大事。でも、机に向かって知識を詰め込むだけが取り組み方ではありません。合格者には、独自のアイデア、秘策もあるようです。本コーナーでは、先輩たちが推奨する「合格に役立ったもの」を自由なスタイルで紹介します。
人脈を広げる、ライバルをもつ
蛍光ペン
時期:試験勉強期間中に随時
使い方:重要な箇所をマークする
ポイント:理解しやすくなる、記憶しやすくなる
おすすめの理由
おすすめの内容を絵にしづらかったので、写真は蛍光ペン。受験勉強では、ずいぶんこれにお世話になりました。重要と思った箇所をひたすらマーキングするのですが、これをすると頭に入ってきやすくなる。皆さんもされていることだと思いますし、何ら変わったものではありません。何十本と使いましたっけ。さて、2つほど、おすすめしたいと思います。
1.学内にネットワークをつくる
私の場合、一般の企業を数社経験しての転向でした。社会人としての経験が相応にあることも手伝って、専門学校に入ったときに最初に考えたのが「ネットワークをつくる」ことでした。入学してから4〜6月は、学生たちとのネットワークづくりが中心になっていたと思います(もちろん勉強をしながらです)。周りと関係をつくっていくと、任意で集まる勉強会があったり、わいわいやるのが好きなメンバーの飲み会があったりと、いろいろ見えてきました。人脈をもつことを意識したのは、年代が少し離れているので、年の近さゆえに彼ら同士が自然に共有できてしまうことから乗り遅れたら、勉強に影響するかなと思ったのが一つ。同じ勉強をしている人間とつながっていれば、受験勉強がどう進んでいるかとか、全体としてのムードはどうかとか、その時々の情報が入ってきやすくなります。これは自分の勉強の進み具合や現状のレベルを推し量るときの貴重なバロメーターになってくれます。仲間と行きつけの居酒屋ができてきたりすると、ちょっとした悩みも口にしたりして、お互いに支えあうことも出てきます。受験への意欲を保ち続ける意味でも、身近にいる仲間との関係づくりは大切です。
2.ライバルをつくる
学内でしばらく一緒に勉強していると、誰ができる(学力優秀)かがわかってきます。そういう人をライバル視する。相手が同じように自分をライバルと思っている必要はありません。これがなかなかおすすめです。例えば模擬試験があったら、その人に何点だったかを訊いて、次は彼(彼女)よりいい点を取ろうと目標を立てる。彼はどういう勉強をしているだろうとか、彼ならここはどう考えるだろうとか、そんなふうに考えると、ふつふつと燃えてきて、勉強に意欲的に取り組めるものです。今の勉強のやり方を見直す機会にもなりますし、意外と楽しいというのもメリットです。
プロフィール
平成21年度試験合格
数社の一般企業に勤めた後、精神保健福祉士の資格を取得し、平成22年に特定非営利活動法人ミューに就職。約1年、相談支援事業に携わり、23年3月より精神障害者グループホーム・ミューのいえに勤務。企業に勤めていた頃、うつ病になった社員の相談にのることが多かったのが精神保健福祉士を志した動機。社会に貢献する仕事をしたいとの思いも強かった。精神障害者支援のやりがいを、「当事者がそれまでできなかったことが少しずつできるようになっていく、それがかかわっただけ見える」ことと表現する。好きなものは肉(とりわけ牛肉)と芋焼酎、ゴルフ。「自己中心的な人はちょっと苦手」と言う。43歳。