受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
精神科病棟の患者さんを身近に感じ、希望を与えられた一冊
ひとりひとりの人 僕が撮った精神科病棟
おすすめの理由
私が精神保健福祉士を受験する皆さんにおすすめしたい本は『ひとりひとりの人 僕が撮った精神科病棟』です。これは精神科病棟に入院されている患者さんの写真集で、写真とともに、カメラマンがその人と交わした会話やその人から受けた印象が書かれています。精神科病棟の日常を身近に感じるとともに、そこにいる患者さ1人ひとりの夢や趣味、日々の生活を垣間見ることができます。私がこの本に出合ったときは、精神保健福祉士になりたいという希望はあっても、実際に精神科の病院や施設を訪れる機会があまりありませんでした。今となっては自分から積極的にボランティアや見学をして開拓していけばよかったと思いますが、当時はなかなか行動を起こせずにいました。普段あまり接する機会のない精神科病棟の患者さんを身近に感じられ、精神保健福祉士としてこの人たちの希望や夢の実現のために頑張りたいと思ったことを今でもこの本を開く度に思い出します。(桜日和さん・精神保健福祉士)