受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
相談を受けた後、振り返り考えるための必需本
精神保健相談のすすめ方Q&A
おすすめの理由
「精神保健相談」と一言に言ってもその内容はさまざまで、最近では社会の状況やマスコミの影響などによって多様化しているように思われます。相談を受ける私たち専門職には、病気か性格か、介入すべきか、二次相談機関につなげるべきかなど、適切な問題解決への方向づけとサポートが求められています。
私は、相談を受けた後「このような対応でよかったのだろうか」と必ず振り返るようにしています。また、スタッフ同士で話し合ったり、参考書を読み返したりもしています。今回紹介する『精神保健相談のすすめ方Q&A』は、その一冊です。
この本は、クライエントや家族をどう支えるべきか、初期介入やカウンセリングはどうあるべきかなどをQ&A形式で具体的な例を挙げながら大変わかりやすく説明してあります。
こういったマニュアル的な本は意外と少ないように思います。相談はマニュアルで解決できるものではもちろんありませんが、このような本に一度目を通すのもよいと思います。
(キョロちゃん・精神保健福祉士)