第４回　あなたの「発明・アイデア」度をチェックしてみよう！

　前回までに、人間は考えることに興味をもち、創意工夫することを楽しみ、それができたときに大きな満足感を味わうこと、また、そのためには、自分の身の丈にマッチした発明・アイデアに取り組んでいくことが大切であるとお伝えしてきました。「人はみな、自分の靴のサイズで物事を計る」という、ドイツの諺があるように、決して背伸びせず、無理なく続けること。これが、シンプル(心富る)発明の提唱するところです。

　しかしながら、「発明・アイデアも一日にして成らず」です。やはり、日ごろの行動・意識が一番のポイントになってきます。何も机に向かって学習していく必要はありません。いま、自分が置かれた状況の中で、ちょっとした疑問や観察によって、何を気づくか、何に好奇心をふくらませるかということ。そうした、スタンスが誰もが気づきそうで気づかない、光るアイデアを発掘していくことになります。

　つぎのチェックリストは、発明・アイデアを考えている人たちに、アイデア度を高めるために日ごろどんなトレーニングをしているかを尋ねた結果をもとに、項目をリストアップしたものです。
では、あなたもチェックしてみましよう。


□　何か気づいたことがあれば、メモをとる
□　いつも同じ人ではなく、自分と異質の人と会うようにしている
□　隣近所の人だけでなく、遠方の人とも交流している
□　いつも同じ道を通るのでなく、ときには回り道をすることがある
□　車内の広告や乗客を観察してみることがある
□　特別な用がなくても、街をぶらつくことがある
□　どんなことでも、自分の目で確かめたいと思っている
□　新商品はすぐ手にとって見たいと思う
□　飲食店など、新しい店を開拓している
□　ちょっとした疑問でも、「なぜ？」と解決しようとしている
□　情報発信基地として、書店や図書館、パソコンを活用している
□　人の輪（人脈）を広げることに努めている
□　テレビの話題などについていくようにしている
□　新聞、雑誌などをチェックしている
□　社会性のあるテーマについて議論することがある
□　いろいろな展示会、イベントに足を運ぶことがある
□　一つのニュースをもとに、自分の意見を持つことがある
□　これから、どんなブームになるか考えたことがある
□　若者とコミュニケーションをとることができるようにしている
□　自分の10年後のイメージを描くようにしている