対人援助を行う上で、人とうまくかかわる能力がなければ、せっかくの専門知識も役立てることはできません。対人コミュニケーションの基礎を理解し、より質の高い専門的支援を実践していきましょう。
第10回 相手の話を要約する
要約することの効果
利用者のなかには、自分でも何が言いたいのかわからなくなり、長話になりがちな人もいます。そのような利用者には、話を要約することにより、問題を整理してあげることもできます。
言葉を短く、タイミングよく
要約する際に大切なのは、できるだけ短く返すことです。利用者の長話を援助者も長話で返してしまえば、要約したことにはなりません。利用者の話を、ほんの二言か三言にまとめて、利用者に返すことが望まれるのです。
また、利用者の話が終わった時点で、すぐに要点を返すことも大切です。利用者が話し終えた後に、「えーっと、要点は…」などと考えていると、応答のタイミングをはずすことになります。利用者を待たせないことも、要約する際には望まれるのです。
応答のタイミングをはずさないためには、利用者の話を聞く際に、話の要点を押さえながら聞くとよいでしょう。別の言い方をすれば、話を聞きながら、同時に、その話を頭のなかで要約していくのです。
相手に納得してもらえるよう要約するためには、やはり訓練が必要です。職場の仲間などと一緒に、長話をまとめるトレーニングを行うのがよいでしょう。
また、利用者の話が終わった時点で、すぐに要点を返すことも大切です。利用者が話し終えた後に、「えーっと、要点は…」などと考えていると、応答のタイミングをはずすことになります。利用者を待たせないことも、要約する際には望まれるのです。
応答のタイミングをはずさないためには、利用者の話を聞く際に、話の要点を押さえながら聞くとよいでしょう。別の言い方をすれば、話を聞きながら、同時に、その話を頭のなかで要約していくのです。
相手に納得してもらえるよう要約するためには、やはり訓練が必要です。職場の仲間などと一緒に、長話をまとめるトレーニングを行うのがよいでしょう。
参考文献
諏訪茂樹著『対人援助とコミュニケーション 〜主体的に学び、感性を磨く』中央法規出版、2001年