受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
人生を賭けた挑戦に気持ちが奮い立つ――
私が弁護士になるまで
著者:菊間千乃
発行:文藝春秋
ISBN:9784163747804
価格:¥1,260(税込)
発行:文藝春秋
ISBN:9784163747804
価格:¥1,260(税込)
おすすめの理由
合格率20%を切る介護支援専門員試験。仕事をしながら、家事をしながら、時間を見つけて合格するまでの力をつける勉強をしなければなりません。それは簡単なことではありませんでした。時間の確保も難しければ、10代の頃の記憶力や集中力、体力もありません。昨晩勉強した内容が頭に入っていない。自分が付けたアンダーラインにさえ覚えがない。同じ問題に何度もつまづいてしまう。
情けなくて、泣きたくなることもイライラすることもたくさんありました。また「合格できなかったら…」「落ちたらどうしよう」とマイナスなことばかり考えてしまい、自分で自分を精神的に追い詰めてしまいました。
そんなつらい受験期を支えてくれたのが、この本でした。
司法試験の厳しさとは比べものにはなりませんが、著者の勉強する苦しさ、つらく不安な気持ちを読むと「あぁ、私と同じだ」と不安定な気持ちをわかってもらえたように感じました。そして「また頑張ろう」と前向きな気持ちにさせてくれるのです。
なにかを成し遂げようとしたら、当たり前のことですが、努力しなければならないことを、そしてそれは決して楽な道ではないけれど、目標を達成した時の喜びが大きいことを改めて教えてくれる本です。
(Champy)