受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
心が少し疲れたときに、元気をもらえる一冊
置かれた場所で咲きなさい
おすすめの理由
「修道者であっても、キレそうになる日もあれば、眠れない日もあります。」冒頭にこの一文からはじまる本書は、長らくノートルダム清心女子大学の学長をつとめられた(現在は理事長)著者の経験や豊かな思想から紡がれたことばであふれています。
普段気に留めていなかったのに、ふとしたきっかけで「こんなはずじゃなかった・・・」「自分だけがなぜ・・・」と落ち込んでしまったときに、この本に出会いました。
著者本人のうつ病などの経験や、85歳になって感じる老いの意味など、とてもわかりやすいことばで語りかけてくれます。置かれた環境を恨むのではなく、置かれたところで自分らしく生きる――つまり自分が変わることで生き方を選べる。そして、一人ひとりがいかに大切な人なのか。決して長くはない文章ですが、心にすっと入ってきて、穏やかな気持ちになれます。
仕事で落ち込んでしまったとき、他人に八つ当たりして自己嫌悪に陥ったとき、人にやさしくなれないとき・・・。こころが少し弱っているときに、心を穏やかにしてくれるこの本にぜひ触れてほしいです。
(「やさしい花」になりたいさん・ケアマネジャー)