受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
言葉だけではなく、その中身と対応方法を知るために
おすすめの理由
「権利擁護」は、今やテレビのニュースでも良く聞く言葉です。私も福祉職のため、普段から良く聞きますが、恥ずかしながら言葉の意味は分かっても実際に被虐待者を発見した場合にどうすればいいのかは分かりませんでした(まだ私はそのようなケースをもったことはありませんが)。認知症の方をはじめとする高齢者に対する財産侵害や虐待を発見した場合、その時に「どうすればいいのだろう」と悩んでいたら、対応が遅れてしまうかもしれません。そこで対応するためには日ごろから準備することが必要です。私は日々業務が忙しいなかで、どのように対応方法を学べばいいのだろうと考えていたところ、本書と出会いました。
本書は被虐待者に対して私たち福祉職が「どのように接すればいいか」ということだけではなく、被虐待者を発見したあとに「どこにつなげばよいか」ということがたくさんの事例に書いてあり本当に勉強になりました。
私のように権利擁護という言葉だけ知っていても、被虐待者を発見した時に対応はできません。実際に事例などを通して、その中身を知ることが本当は大切なのです。
(world is mineさん・ケアマネジャー)