受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
自己の視野を広げてくれる「正しさ」についての考察
正しさの考え方
おすすめの理由
この「正しさの考え方」という本は福祉にかかわらず、社会の中で生きていくうえで指針となるものと信じています。仕事はもちろんのこと、生活するうえで「正しさ」は常につきまといます。ごく限られた仕事を除き、人との付き合いを避けることはできません。価値観の異なる人とどのように接し、対応していくかについて、特にケアマネジャーや生活相談員など1対1で利用者やその家族と対応することのある職種は、日々悩まれることでしょう。福祉の現場は一般と異なる常識が未だに通用する部分があります。勤務する職員も専門性を盾に、無意識に入居者や家族に無理をさせていることがあるのではないでしょうか。大切なことは自己の引き出しを多く持つことです。
しかし、一つ一つの事象を体験するには時間も体も足りません。本書のような本だけでなく小説など福祉とは一見かかわりのないような本を多読・精読することで自己の視野が広がり、仕事にも生活にも生かせると思います。
(Wさん・介護支援専門員)