受験勉強も大事ですが、資格はなりたい自分に近づくための手段。合格後の「仕事のイメージ」を抱くことも大事です。このコーナーでは、資格の世界を知るのに役立った本や映画などを合格者が紹介します。
福祉の仕事への誇りと意欲を取り戻させてくれる本
おすすめの理由
大学で福祉を学び、特養に就職。先輩職員に恵まれたこともあって、特に不満もなく、それなりに仕事をこなす毎日を送っていました。そして、そんなときにこの本に出会いました。「サービスの改善が必要とわかっていても、“易き”に流れ、職員の都合を優先していないか?」「職場内の常識に安住していないか?」「プロとしてのプライドと使命感をもっているか?」など、著者から繰り出される言葉は、漫然と仕事をしていた私にとっては、どれも耳に痛いことばかり。一語一語が私の心の奥に突き刺さりました。が、それと同時に、福祉の仕事をしていることが誇りに思え、沸々と意欲が湧いてもきました。
私はいま、施設の専任ケアマネをしています。ケアマネとしてはまだまだ駆け出しで、日夜スタッフとの調整などに悪戦苦闘しています。そして、行き詰まったときにはこの本を開くことにしています。
(渡辺 剛さん・ケアマネジャー)