第2回 〈ステージ1-Step1〉悩みや期待を整理しよう
堀越 弘(キャリアステージ研究所代表)
自分で考えながら、一歩ずつStepをすすめる
これから〈ステージ1〉「現在の自分と向き合おう」を始めていきますが、まずステージの構成とすすめ方について説明します。各ステージは、複数のStepで構成されています。そして、Stepの内容を読んで「自分の場合はどうなんだろう」と皆さんに考えていただく、というすすめ方をします。
キャリア・ライフデザインでは、何か決まった答えがあるわけではなく、自分で考えながら、自分らしい答えを発見していくスタイルをとります。
キャリア・ライフデザインでは、何か決まった答えがあるわけではなく、自分で考えながら、自分らしい答えを発見していくスタイルをとります。
中高年のさまざまな悩み
仕事や趣味に関して、「定年後にやりたいことがはっきりしない」、一方で「やりたいことや夢はあるが、あまり現実的に考えられていない」という人もいらっしゃるでしょう。また「これからどうなるんだろう」という先が見えないことへの不安や、「周囲から必要とされなくなるかもしれない」という役割喪失に関する不安を抱く方もいるでしょう。
あなたの悩みや期待は?
こうした悩みや不安は、はっきりしているものもあれば、漠然としたものもあるかもしれません。ここでは、まず自分に向き合ってみましょう。そして、悩みや不安をしっかり認識して、「それらがどうなって欲しいのか、自分が期待していることは何か」を考えてみます。
これを考えることによって、「将来のために、まずどこから解決していくのか」といった優先順位も見えてくるでしょう。限られた時間の中で、何から準備していくかを考えることは、キャリア・ライフデザインにとって大切なことです。
それでは、以下のワークシートに取り組んでみてください。
これを考えることによって、「将来のために、まずどこから解決していくのか」といった優先順位も見えてくるでしょう。限られた時間の中で、何から準備していくかを考えることは、キャリア・ライフデザインにとって大切なことです。
それでは、以下のワークシートに取り組んでみてください。
[ワークシート1]
定年後の悩みや期待は一つではないと思います。むしろいろいろあるでしょう。ここでは、仕事に関係することと、仕事以外のことに分けてみます。次の問いにしたがって、いくつでも思いつくまま書き出してください。
1.「仕事」に関して
(1)あなたの悩みや不安、あるいは気になっていることはなんですか?
(2)あなたとしては、それがどのようになることを期待していますか?(どうなったら満足ですか?)
(3)そのために、あなた自身ができることは、どのようなことですか?
2.「仕事以外」に関して
同様に、上記の(1)、(2)、(3)の問いにお答えください。
3.上記1と2で書き出した項目のうち、優先してやらなければならないと思うものはどれですか?(複数あっても結構です)
定年後の悩みや期待は一つではないと思います。むしろいろいろあるでしょう。ここでは、仕事に関係することと、仕事以外のことに分けてみます。次の問いにしたがって、いくつでも思いつくまま書き出してください。
1.「仕事」に関して
(1)あなたの悩みや不安、あるいは気になっていることはなんですか?
(2)あなたとしては、それがどのようになることを期待していますか?(どうなったら満足ですか?)
(3)そのために、あなた自身ができることは、どのようなことですか?
2.「仕事以外」に関して
同様に、上記の(1)、(2)、(3)の問いにお答えください。
3.上記1と2で書き出した項目のうち、優先してやらなければならないと思うものはどれですか?(複数あっても結構です)
いかがだったでしょうか。質問項目によっては書けなかったものもあるかもしれません。でも心配はいりません。
このキャリア・ライフデザインの回をすすめていけば、自分の課題がはっきりし、この問いにも答えられるようになると思います。「悩みや不安は、考えないようにするよりも、直視したほうが結果的に解決もはやくなる」といわれています。このワークはその第一歩とお考えください。
あなたにとって重要なことは?
質問3で、あなたは「優先してやること」をどのように決めましたか?
優先順位を決める際、「重要性」と「緊急性」の観点で考えてみるとよいでしょう。「重要」かつ「緊急」なものが第一優先であるのは当然ですが、それでは、(1)「重要だが緊急ではない」、(2)「重要ではないが緊急である」、この2つのうち、どちらを優先して考えたらよいと思いますか。
将来に関することは(1)の場合が多く、一方、日常のことは比較的(2)のケースが多いのではないでしょうか。私たちは、すぐやらなければならない日常的なことに流されてしまい、将来のことは重要だと思っていても、ついつい後回しにしてしまいがちです。そうならないためにも、「自分や家族にとって重要なことは何か」を、このワークを通じて、じっくり考えてみるとよいでしょう。
優先順位を決める際、「重要性」と「緊急性」の観点で考えてみるとよいでしょう。「重要」かつ「緊急」なものが第一優先であるのは当然ですが、それでは、(1)「重要だが緊急ではない」、(2)「重要ではないが緊急である」、この2つのうち、どちらを優先して考えたらよいと思いますか。
将来に関することは(1)の場合が多く、一方、日常のことは比較的(2)のケースが多いのではないでしょうか。私たちは、すぐやらなければならない日常的なことに流されてしまい、将来のことは重要だと思っていても、ついつい後回しにしてしまいがちです。そうならないためにも、「自分や家族にとって重要なことは何か」を、このワークを通じて、じっくり考えてみるとよいでしょう。
(2008年5月27日)