第1回 キャリア・ライフデザインってなんだろう
堀越 弘(キャリアステージ研究所代表)
定年後の人生をどう過ごすか
昨年から団塊世代が定年退職をむかえ、新聞・雑誌には、「定年後の人生をどう過すか」といった記事がさかんに取りあげられるようになりました。
定年間近な方たちと話をして感じることは、何らかの形で退職後も仕事を続けたいと思っている人が実に多いということです。職業に就くということだけでなく、ボランティア活動も含めて、社会と接点を持ち働き続けたいという思いが強いようです。
中高年の方たちは、定年後の仕事に対して、「自分の経験を生かしたい」「社会に役立ちたい」「束縛されず自由にやりたい」という思いやニーズを持っています。しかし、これらのニーズの中で、どれを優先すべきなのか、また、そのニーズをどう実現したらよいのかについて、多くの人は悩んでいるようです。そういう方たちに、「キャリア・ライフデザインを是非やってみてください」とおすすめしています。
定年間近な方たちと話をして感じることは、何らかの形で退職後も仕事を続けたいと思っている人が実に多いということです。職業に就くということだけでなく、ボランティア活動も含めて、社会と接点を持ち働き続けたいという思いが強いようです。
中高年の方たちは、定年後の仕事に対して、「自分の経験を生かしたい」「社会に役立ちたい」「束縛されず自由にやりたい」という思いやニーズを持っています。しかし、これらのニーズの中で、どれを優先すべきなのか、また、そのニーズをどう実現したらよいのかについて、多くの人は悩んでいるようです。そういう方たちに、「キャリア・ライフデザインを是非やってみてください」とおすすめしています。
キャリア・ライフデザインってなに?
キャリア・ライフデザインとは、「仕事を中心とした人生設計」であり、充実した納得のいく人生を送るために必要なものといえます。
“仕事を中心”と聞くと、「定年した直後の職業について考えることなの?」と思う方もいるかもしれません。これも大切なことです。しかし、キャリア・ライフデザインでは、定年直後だけではなく、「これからの人生をどうつくりあげていくのか」といった長期的な視点にたって考えます。また、仕事には、「自分と社会を結びつける活動」という意味合いがあります。キャリア・ライフデザインでは、職業だけではなく地域社会の活動なども含めた広い範囲を視野にいれたものとして人生設計を捉えています。
これから連載が始まるこのコーナーは、中高年の方たちが、実際にキャリア・ライフデザインを行いながら、定年後の自分らしい生き方やライフスタイル、そして仕事を考えていただけるようになっています。定年が間近な方や数年先の人だけでなく、50代になったばかりの方にとっても充分に役立つ内容ですので、是非ご一緒に取り組んでいきましょう。
“仕事を中心”と聞くと、「定年した直後の職業について考えることなの?」と思う方もいるかもしれません。これも大切なことです。しかし、キャリア・ライフデザインでは、定年直後だけではなく、「これからの人生をどうつくりあげていくのか」といった長期的な視点にたって考えます。また、仕事には、「自分と社会を結びつける活動」という意味合いがあります。キャリア・ライフデザインでは、職業だけではなく地域社会の活動なども含めた広い範囲を視野にいれたものとして人生設計を捉えています。
これから連載が始まるこのコーナーは、中高年の方たちが、実際にキャリア・ライフデザインを行いながら、定年後の自分らしい生き方やライフスタイル、そして仕事を考えていただけるようになっています。定年が間近な方や数年先の人だけでなく、50代になったばかりの方にとっても充分に役立つ内容ですので、是非ご一緒に取り組んでいきましょう。
キャリア・ライフデザインの特徴
まず、キャリア・ライフデザインの特徴についてご紹介します。
自分らしいライフスタイルを考える
仕事を選択するということは、働き方や人間関係、日常生活に対して少なからず影響を与えてしまいます。ですから、まさにライフスタイルを選択するといってもよいでしょう。キャリア・ライフデザインでは、仕事や家庭、また地域での活動を含めて、どのようなライフスタイルが自分にとって望ましいのかを考えます。
生き方を選択するために、自分を理解する
自分にとって望ましい仕事やライフスタイル、そして生き方を選択するには、自分を理解することから始めます。「自分を理解する」とは、自分がどんな価値観や興味・関心をもっているのか、どのような仕事上の強みがあるのか、などの自分の特徴を知ることです。このことによって、例えば、「自分は仕事に何を求めているのか」が見えてくるでしょう。そうすれば、仕事の選択が容易になると言えます。
新しい環境へ移行する準備をする
定年はまさに人生の節目。今まで慣れ親しんだ環境から、未知の環境に移行することになります。ですから、私たちは生活や人間関係の面で、また精神的にも大きな変化を経験するかもしれません。また、さまざまな課題にも直面するでしょう。この変化や課題を予め考え対応策を準備しておくことは、新しい環境にスムースに移行していくために大切なことです。
次回から、以下の内容をお届けします。全部で6ステージありますが、ステージをあがるごとに、あなた自身のキャリア・ライフデザインがすすんでいく構成になっています。
次回から、以下の内容をお届けします。全部で6ステージありますが、ステージをあがるごとに、あなた自身のキャリア・ライフデザインがすすんでいく構成になっています。
ステージ1 「現在の自分と向き合おう」
ステージ2 「自分について深く知ろう」
ステージ3 「自分を取り巻く環境を知ろう」
ステージ4 「キャリア・ライフをデザインしよう」
ステージ5 「仕事の選択に取り組もう」
ステージ6 「セカンドライフへの準備をしよう」
ステージ2 「自分について深く知ろう」
ステージ3 「自分を取り巻く環境を知ろう」
ステージ4 「キャリア・ライフをデザインしよう」
ステージ5 「仕事の選択に取り組もう」
ステージ6 「セカンドライフへの準備をしよう」
さあ、これから自分と向き合いながら、キャリア・ライフを考えるヒントを見つけていきましょう。
(2008年5月13日)