「できるだけ時間や労力をかけずに合格したい!」。これは全受験生に共通する願いでしょう。この連載では、指導した受験生を全員合格に導いた実績をもつ筆者が編み出した「効果的学習法」を紹介していきます。
第13回 体当たり学習I
学習のターゲットを明確にする
「学習のターゲット」を絞る方法である「体当たり学習I」について解説する。
準備するものは、過去問5年分(3年分でもよい。模擬問題でも可(以下同様))と鉛筆またはシャープペンシル。最初に取り組む科目は「得意科目」にする。手順は以下のとおり。
準備するものは、過去問5年分(3年分でもよい。模擬問題でも可(以下同様))と鉛筆またはシャープペンシル。最初に取り組む科目は「得意科目」にする。手順は以下のとおり。
「体当たり学習I」の学習の流れ
- (1)問題を1問ずつ解く
- (2)1問解くたびに「解答」を確認し、答え合わせをする
- (3)問題の右上に、正解は「○」、ハズレは「×」をつける
- (4)1つの科目の過去問5年分(3年分でもよい)をすべて終える
- (5)「○」の数を科目別得点表に記入する
「体当たり学習I」の段階では、各問題の解説部分に目を通す必要はない。とにかく「当たって砕けろ方式」で、次々と問題にぶつかっていく。問題のシャワーを浴びるように取り組むとよい。過去問5年分(3年分)を1回終えることを「1クール」と呼ぶ。できるだけ、1クールを通して行うことを勧めるが、長く感じる場合は1年分ずつ区切るとよい。
「体当たり学習I」では、学習のターゲット、つまり「理解できていない問題」をつきとめることが目的だ。わからない問題、悩む問題、考え込む問題、正解しても理解が不十分だと感じた問題は、容赦なく「×」をつけ、すぐさま次の問題にとりかかる。「わからないところ」が明確になればよいのだ。
1クール終えたら、パラパラと過去問を振り返ってみよう。問題の右肩には、「○」か「×」がついている。このうち、「×」がついた問題が「学習のターゲット」である。「×」の多さに気を落とす必要はない。時間を費やす部分が明確になったのだから、この部分を集中的に学習すれば必ず成果が出る。その鉱脈を見つけたと思うべきだろう。
「×は宝だ!」と思うべし。これで「学習のターゲット」が決まったのだ。
「体当たり学習I」では、学習のターゲット、つまり「理解できていない問題」をつきとめることが目的だ。わからない問題、悩む問題、考え込む問題、正解しても理解が不十分だと感じた問題は、容赦なく「×」をつけ、すぐさま次の問題にとりかかる。「わからないところ」が明確になればよいのだ。
1クール終えたら、パラパラと過去問を振り返ってみよう。問題の右肩には、「○」か「×」がついている。このうち、「×」がついた問題が「学習のターゲット」である。「×」の多さに気を落とす必要はない。時間を費やす部分が明確になったのだから、この部分を集中的に学習すれば必ず成果が出る。その鉱脈を見つけたと思うべきだろう。
「×は宝だ!」と思うべし。これで「学習のターゲット」が決まったのだ。