Vol.4 中高年男性の半数がメタボ?
日本人最大の健康課題
厚生労働省が5月16日に公表した「2005年国民健康・栄養調査」には、衝撃的な調査結果が掲載されていました。それは、40歳から74歳のいわゆる中高年男性の2人に1人がメタボリックシンドロームの該当者か、その予備軍だったというものです。
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の状況(20歳以上)
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の状況(20歳以上)
2005年の調査では2,575人のデータから分析されていますが、グラフを見てわかるように、40歳から74歳の人のうちメタボリックシンドロームが強く疑われる人が25.5%、予備軍と考えられる人が25.0%、合わせて50.5%に上っています。
同年代の女性の場合は、強く疑われる人が10.3%予備軍が9.5%ですから、合わせて約20%となり、5人に1人がメタボリックシンドロームかその予備軍と推測されます。この調査では、男女合わせて、該当者が約920万人、予備軍が980万人と推定しています。
これらの結果から、メタボリックシンドロームは日本人の最大の健康課題ということができるでしょう。
同年代の女性の場合は、強く疑われる人が10.3%予備軍が9.5%ですから、合わせて約20%となり、5人に1人がメタボリックシンドロームかその予備軍と推測されます。この調査では、男女合わせて、該当者が約920万人、予備軍が980万人と推定しています。
これらの結果から、メタボリックシンドロームは日本人の最大の健康課題ということができるでしょう。
肥満が増えている
同じ調査では、肥満についても調べています。ここではBMIの数値が25以上を肥満ととらえていますが、40歳から49歳までの人のうち25以上の人の割合が、2005年では34.1%でした。
しかし、10年前の調査では28.5%、20年前では21.4%となっており、増加傾向が止まらないことがわかります。しかも、男性の場合は全年齢階級で肥満者が増えているのです。
ちなみに、BMIとはBody Mass Indexの略称で肥満度を示す物差しとして使われているものです。計算式は「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で、算出された数値が18.5未満ならば低体重(やせ)、18.5から25未満だと普通体重(正常)、25以上を肥満と判定します。一度、皆さんもご自分のBMIを計算してみてください。
しかし、10年前の調査では28.5%、20年前では21.4%となっており、増加傾向が止まらないことがわかります。しかも、男性の場合は全年齢階級で肥満者が増えているのです。
ちなみに、BMIとはBody Mass Indexの略称で肥満度を示す物差しとして使われているものです。計算式は「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で、算出された数値が18.5未満ならば低体重(やせ)、18.5から25未満だと普通体重(正常)、25以上を肥満と判定します。一度、皆さんもご自分のBMIを計算してみてください。
脂肪がこわい
上記の二つの結果、つまり、肥満が増え、メタボリックシンドロームの人(予備軍を含む)が相当数に上っていることにどのような因果関係があるかは、正確なところはわかりません。しかし、何らかの関係を疑える結果であることは、中高年の健康問題を考えるうえで重要ではないでしょうか。
肥満といってまず気になるのは脂肪ですし、メタボリックシンドロームは以前に説明したように内臓脂肪がその重要な役割を担っているからです。
健康な生活を送るためには、脂肪とのつきあい方が重要なことが、これらの結果から推測できるといえるでしょう。
そこで、次回はこの脂肪がメタボリックシンドロームにとってどのような役割を担っているのかを解説します。
肥満といってまず気になるのは脂肪ですし、メタボリックシンドロームは以前に説明したように内臓脂肪がその重要な役割を担っているからです。
健康な生活を送るためには、脂肪とのつきあい方が重要なことが、これらの結果から推測できるといえるでしょう。
そこで、次回はこの脂肪がメタボリックシンドロームにとってどのような役割を担っているのかを解説します。
- ポイント
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肥満が増えるとメタボも増える!?