Vol.1 ウエストサイズで病気がわかる
心筋梗塞、脳卒中になりやすい
最近、新聞・雑誌やテレビなどでもメタボリックシンドロームが取り上げられることが多くなってきました。しかし、ウエストが男性の場合85センチ、女性は90センチを超えただけであたかも病気であるかのような報道もあって、正確な情報が伝えられているかには疑問があります。
とはいえ、ウエストサイズに加えて、血圧や血清脂質、血糖などの値が高い人は将来的に動脈硬化を招きやすく心筋梗塞や脳卒中の危険が高いといわれているので(つまりこれがメタボリックシンドローム)、放っておかずに早くから対処しておくことが必要なのです。
そこで、本シリーズではメタボリックシンドロームについての正しい知識と、危険を解消するための方法をお伝えしていきます。
とはいえ、ウエストサイズに加えて、血圧や血清脂質、血糖などの値が高い人は将来的に動脈硬化を招きやすく心筋梗塞や脳卒中の危険が高いといわれているので(つまりこれがメタボリックシンドローム)、放っておかずに早くから対処しておくことが必要なのです。
そこで、本シリーズではメタボリックシンドロームについての正しい知識と、危険を解消するための方法をお伝えしていきます。
健康診断で必ず検査
勤め先や健康保険組合などで行われる健康診断もこうした病気をターゲットに、早期発見をめざしたり、危険性の高い人を治療に結び付けたりするものだったはずです。
それが、2008年度からは、これらの健康診断においても、メタボリックシンドロームの検査が義務付けられ、そう診断された人には健診後も医師や保健師、管理栄養士らによって継続的に生活習慣の改善のための指導が行われることになっています。これからは、医師の診察の際には必ずメジャーでウエスト周囲を計測されることになるわけです。
まだ新しい病気の考え方
このように一気にメジャーになった感のあるメタボリックシンドロームですが、その歴史はとても新しいのです。日本内科学会など8つの医学会が合同してメタボリックシンドロームの診断基準をまとめ、公表したのが2005年4月のこと。診断基準のひとつにウエストの大きさという医学的データにしては違和感のある数字が使われることから賛否両論が巻き起こりましたが、この概念を用いることの利益の高さが認められ先に述べたように健康診断にも使われることになったため、日本のシニアの健康を考える際に避けて通れぬものとなりました。
それでは次回で、メタボリックシンドロームの診断基準を見てみましょう。
それでは次回で、メタボリックシンドロームの診断基準を見てみましょう。
- ポイント
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2008年度から健康診断で義務化
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異常があれば継続的に生活指導をされる