前の月の「今日の一問一答」の問題から20問を抜粋し、月に一回、「確認テスト」を開催します。満点がとれるまで繰り返しチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
11月分の確認テスト【問題と解答・解説】
問題(20問)と解答・解説
設問1
高齢者への虐待については、介護者の負担を周囲の者が認め、心労を軽くすることが虐待の予防につながる。
【解答】○:介護者の負担を周囲の者が認め、共感を示すことで、介護者の心労が少しは軽くなると考えられる。また、家族の介護負担の軽減のために、デイサービスやショートステイ等レスパイトケアのサービスを利用することが有効である。
【解答】○:介護者の負担を周囲の者が認め、共感を示すことで、介護者の心労が少しは軽くなると考えられる。また、家族の介護負担の軽減のために、デイサービスやショートステイ等レスパイトケアのサービスを利用することが有効である。
設問2
個別ケアでは、利用者の置かれている環境は多様であり、その特殊性を配慮することはない。
【解答】×:介護職は、利用者個人のみならず、利用者の置かれている環境にも着目し、その人に合った支援を考えることが求められる。
【解答】×:介護職は、利用者個人のみならず、利用者の置かれている環境にも着目し、その人に合った支援を考えることが求められる。
設問3
高齢者の家庭における不慮の事故死因で一番多いものは、「転倒・転落」である。
【解答】×:2010(平成22)年の人口動態統計によると、高齢者の家庭における不慮の事故死因で一番多いのは「不慮の溺死および溺水」である。次いで「その他の不慮の窒息」、「転倒・転落」となる。
【解答】×:2010(平成22)年の人口動態統計によると、高齢者の家庭における不慮の事故死因で一番多いのは「不慮の溺死および溺水」である。次いで「その他の不慮の窒息」、「転倒・転落」となる。
設問4
研修会・学会における資料の利用者氏名は、匿名とした。
【解答】○:介護福祉士には、秘密保持義務(社会福祉士及び介護福祉士法第46条)があり、また、個人情報の保護に関する法律により個人情報を第三者へ提供する場合に個人が特定できないように配慮する必要がある。
【解答】○:介護福祉士には、秘密保持義務(社会福祉士及び介護福祉士法第46条)があり、また、個人情報の保護に関する法律により個人情報を第三者へ提供する場合に個人が特定できないように配慮する必要がある。
設問5
ケアマネジメント(care management)において、アセスメント(assessment)は利用者および家族に面接して行う。
【解答】○:介護支援専門員は、アセスメントにあたっては、必ず利用者の居宅を訪問し、利用者および家族に面接して行わなければならないとされている。
【解答】○:介護支援専門員は、アセスメントにあたっては、必ず利用者の居宅を訪問し、利用者および家族に面接して行わなければならないとされている。
設問6
アセスメント(assessment)では、実施された支援が効果を上げているかどうかを評価する。
【解答】×:実施された支援の効果を評価することは、アセスメントではなくモニタリングである。
【解答】×:実施された支援の効果を評価することは、アセスメントではなくモニタリングである。
設問7
家族が実施している介護は、家族が精一杯努力しているものとしてとらえ、介護職は指示的な言動は避ける。
【解答】○:個々の家庭の実情に合った方法で精一杯努力している場合には、介護職の考えを一方的に指示することは避けなければならない。
【解答】○:個々の家庭の実情に合った方法で精一杯努力している場合には、介護職の考えを一方的に指示することは避けなければならない。
設問8
「介護は負担ではありません」と家族介護者が言ったので、介護職は介護上の問題はないと判断した。
【解答】×:「介護は負担ではない」と言っても、毎日行っている基本的生活動作、例えば、衣服の交換が行われず汚れていれば、家族介護者の負担が大きいと推測することができる。家族介護者の「言葉」以外の、表情やしぐさ等を見極めることが必要である。
【解答】×:「介護は負担ではない」と言っても、毎日行っている基本的生活動作、例えば、衣服の交換が行われず汚れていれば、家族介護者の負担が大きいと推測することができる。家族介護者の「言葉」以外の、表情やしぐさ等を見極めることが必要である。
設問9
コミュニケーションでは、自分の非言語的な行動がもつメッセージを意識しておく。
【解答】○:非言語的な行動には、表情、手足の動きなどの動作行動や、握手、タッチングなどの接触行動、相手との距離や位置などの空間行動が含まれる。これらの行動は無意識のうちに現れるものが多いため、ふだんの表情や癖になっている動作・姿勢などを意識しておくことが大切である。
【解答】○:非言語的な行動には、表情、手足の動きなどの動作行動や、握手、タッチングなどの接触行動、相手との距離や位置などの空間行動が含まれる。これらの行動は無意識のうちに現れるものが多いため、ふだんの表情や癖になっている動作・姿勢などを意識しておくことが大切である。
設問10
重症心身障害児・重症心身障害者には、便秘は多くみられる症状であり、腹部マッサージ、腹圧のかかりやすい腹筋の運動などが必要である。
【解答】○:重症心身障害児・重症心身障害者は自発的な運動が乏しく、運動障害によって日常生活動作能力が低下するために便秘になりやすい。腹部マッサージや腹筋の運動を行うなど、外部から腹部への刺激を加えることによって排便を促すことが必要である。
【解答】○:重症心身障害児・重症心身障害者は自発的な運動が乏しく、運動障害によって日常生活動作能力が低下するために便秘になりやすい。腹部マッサージや腹筋の運動を行うなど、外部から腹部への刺激を加えることによって排便を促すことが必要である。
設問11
ベッドで横になっている片麻痺の利用者の排泄介助でポータブルトイレを準備するときは、麻痺側の足もとに設置する。
【解答】×:麻痺のある場合の起居動作は側臥位になってからが起きやすいが、麻痺側では起きられない。ポータブルトイレを準備するときは健側の足もとに置く。
【解答】×:麻痺のある場合の起居動作は側臥位になってからが起きやすいが、麻痺側では起きられない。ポータブルトイレを準備するときは健側の足もとに置く。
設問12
高齢者に配慮した住宅改修として、階段の片側に手すりを設ける場合、昇るときに利き手となる側に設置する。
【解答】×:階段の手すりは、利き手で使用できるほうが安定性が確保しやすい。階段の昇り下りでは、下りるときのほうが転落の危険が伴うため、階段の片側に手すりを設置する場合は、下りるときに利き手となる側に設置することが望ましい。
【解答】×:階段の手すりは、利き手で使用できるほうが安定性が確保しやすい。階段の昇り下りでは、下りるときのほうが転落の危険が伴うため、階段の片側に手すりを設置する場合は、下りるときに利き手となる側に設置することが望ましい。
設問13
アクリルは、虫害を受けにくい。
【解答】○:合成繊維であるアクリルは、石油などから採取されるエチレンやプロピレンなどの有機化合物を原料としているので、天然繊維に比べると虫害を受けにくい。
【解答】○:合成繊維であるアクリルは、石油などから採取されるエチレンやプロピレンなどの有機化合物を原料としているので、天然繊維に比べると虫害を受けにくい。
設問14
レーヨンは、吸湿性が劣る。
【解答】×:レーヨンは、木材パルプを原料とする再生繊維である。主成分がセルロースなので吸湿性は高いが、綿や麻に比べアルカリに弱い。
【解答】×:レーヨンは、木材パルプを原料とする再生繊維である。主成分がセルロースなので吸湿性は高いが、綿や麻に比べアルカリに弱い。
設問15
要介護者が可能な限り自力で着脱できるよう、声かけをする。
【解答】○:可能な限り着脱を自力で行うことは、自尊心が保たれることにつながる。
【解答】○:可能な限り着脱を自力で行うことは、自尊心が保たれることにつながる。
設問16
安楽な体位の基本は、麻痺の有無にかかわらず利用者が希望した姿勢にすることである。
【解答】×:病状や身体状況によっては、利用者の希望どおりにできない場合がある。安楽な体位は、麻痺側を下にしないなどの基本と身体状況を総合的に判断して決定される。
【解答】×:病状や身体状況によっては、利用者の希望どおりにできない場合がある。安楽な体位は、麻痺側を下にしないなどの基本と身体状況を総合的に判断して決定される。
設問17
安楽な体位でも、長時間同じ体位を続けることは、苦痛の原因となる。
【解答】○:圧迫が局所に持続的にかかり虚血状態が続くと、褥瘡を引き起こす可能性があるため、未然に防がなければならない。
【解答】○:圧迫が局所に持続的にかかり虚血状態が続くと、褥瘡を引き起こす可能性があるため、未然に防がなければならない。
設問18
介護過程における情報の解釈は個別性を一般化することである。
【解答】×:情報の解釈はその利用者にとっての情報の意味を考え、理解することをいう。情報を収集し、それを分析・解釈する作業は、一般的な見方でしか見えていない個々の生活を、可能な限り個別化して考えるということである。
【解答】×:情報の解釈はその利用者にとっての情報の意味を考え、理解することをいう。情報を収集し、それを分析・解釈する作業は、一般的な見方でしか見えていない個々の生活を、可能な限り個別化して考えるということである。
設問19
介護過程において、目標の設定にあたっては、利用者一人ひとりの生活習慣や価値観を尊重する。
【解答】○:介護過程の目標には利用者個人の生活習慣や価値観が尊重され、反映されていることが重要になる。そうすることで着地点が明確になり、本人の努力も得られ、目標が実現しやすくなる。
【解答】○:介護過程の目標には利用者個人の生活習慣や価値観が尊重され、反映されていることが重要になる。そうすることで着地点が明確になり、本人の努力も得られ、目標が実現しやすくなる。
設問20
介護過程において、介護上のニーズ(needs)を明らかにするにあたっては、利用者のセルフケア(self-care)能力を判断することが大切である。
【解答】○:利用者のニーズを明らかにするにあたっては、利用者ができないことだけでなく、利用者の隠れた力や可能性を見つけ出すことも必要である。
【解答】○:利用者のニーズを明らかにするにあたっては、利用者ができないことだけでなく、利用者の隠れた力や可能性を見つけ出すことも必要である。
- 出典
- 『速習 一問一答 介護福祉士国試対策2013』を一部改編