前の月の「今日の一問一答」の問題から20問を抜粋し、月に一回、「確認テスト」を開催します。満点がとれるまで繰り返しチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
9月分の確認テスト【問題と解答・解説】
問題(20問)と解答・解説
設問1
高齢者への虐待については、介護者の負担を周囲の者が認め、心労を軽くすることが虐待の予防につながる。
【解答】○:介護者の負担を周囲の者が認め、共感を示すことで、介護者の心労が少しは軽くなると考えられる。また、家族の介護負担の軽減のために、デイサービスやショートステイ等レスパイトケアのサービスを利用することが有効である。
【解答】○:介護者の負担を周囲の者が認め、共感を示すことで、介護者の心労が少しは軽くなると考えられる。また、家族の介護負担の軽減のために、デイサービスやショートステイ等レスパイトケアのサービスを利用することが有効である。
設問2
業務に関して知り得た利用者の秘密を、ほかの人に漏らさないことは、介護従事者の心構えとして適切である。
【解答】○:社会福祉士及び介護福祉士法第46条では「社会福祉士又は介護福祉士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない」と規定されている。
【解答】○:社会福祉士及び介護福祉士法第46条では「社会福祉士又は介護福祉士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない」と規定されている。
設問3
ケアマネジメント(care management)において、家族は、サービス担当者会議のメンバーに含まない。
【解答】×:サービス担当者会議では、介護支援専門員、居宅サービス計画に位置づけられた指定居宅サービス事業者、主治医、インフォーマルサービス担当者のほか、利用者や家族も含めて話し合う。
【解答】×:サービス担当者会議では、介護支援専門員、居宅サービス計画に位置づけられた指定居宅サービス事業者、主治医、インフォーマルサービス担当者のほか、利用者や家族も含めて話し合う。
設問4
スーパービジョン(supervision)は、他領域の専門家から助言や示唆を受けることをいう。
【解答】×:設問の記述はコンサルテーションのことである。スーパービジョンは同一領域に立つ指導者(上司)から指導、援助を受けるものを指し、原則的にはその指導者も利用者に対して支援者と共同で責任を負う。
【解答】×:設問の記述はコンサルテーションのことである。スーパービジョンは同一領域に立つ指導者(上司)から指導、援助を受けるものを指し、原則的にはその指導者も利用者に対して支援者と共同で責任を負う。
設問5
質問することの目的は、利用者の話の内容や感情を明確にすることである。
【解答】○:質問することは、はっきりと伝わらない話の内容や感情を明確化するための促しとなる。介護職からの質問は、利用者にとって尋問や詰問とならないような工夫が必要である。
【解答】○:質問することは、はっきりと伝わらない話の内容や感情を明確化するための促しとなる。介護職からの質問は、利用者にとって尋問や詰問とならないような工夫が必要である。
設問6
相談において、介護職は受容の姿勢では視線をそらさず、利用者の目を凝視する。
【解答】×:視線をそらさず、利用者の目を凝視することは、相手に威圧感を与え、話を強要している雰囲気となり、受容の姿勢にはならない。利用者が話しにくそうであれば、視線をぼかしたり、多様な視線で話を促すことも重要である。
【解答】×:視線をそらさず、利用者の目を凝視することは、相手に威圧感を与え、話を強要している雰囲気となり、受容の姿勢にはならない。利用者が話しにくそうであれば、視線をぼかしたり、多様な視線で話を促すことも重要である。
設問7
健康状態の観察については客観的事実と主観的判断を、区別して記録することが重要である。
【解答】○:利用者の言動や状況(客観的事実)と、介護職がどのように考え、判断(アセスメント)し支援を行ったのか(主観的判断)を区別して書くことで情報が正しく共有され、よりよい介護を行うことが可能になる。
【解答】○:利用者の言動や状況(客観的事実)と、介護職がどのように考え、判断(アセスメント)し支援を行ったのか(主観的判断)を区別して書くことで情報が正しく共有され、よりよい介護を行うことが可能になる。
設問8
ベッドで横になっている片麻痺の利用者の排泄介助でポータブルトイレを準備するときは、麻痺側の足もとに設置する。
【解答】×:麻痺のある場合の起居動作は側臥位になってからが起きやすいが、麻痺側では起きられない。ポータブルトイレを準備するときは健側の足もとに置く。
【解答】×:麻痺のある場合の起居動作は側臥位になってからが起きやすいが、麻痺側では起きられない。ポータブルトイレを準備するときは健側の足もとに置く。
設問9
居宅生活での転倒を予防するため、段差に目印を付けるように指導する。
【解答】○:転倒の要因には、転倒の危険がある床の段差や障害物を認識するための視力、障害物の認識から障害物を避ける動作につなげる運動機能の低下があげられる。そのため、段差にあらかじめ目印を付け認識を促すことで、転倒を防ぐことにつながる。
【解答】○:転倒の要因には、転倒の危険がある床の段差や障害物を認識するための視力、障害物の認識から障害物を避ける動作につなげる運動機能の低下があげられる。そのため、段差にあらかじめ目印を付け認識を促すことで、転倒を防ぐことにつながる。
設問10
降圧剤を服用している高齢者の場合、入浴する直前に服用すると効果がある。
【解答】×:入浴の温熱作用により血圧の変動があるため、降圧剤を服用した直後に入浴すると血圧が急激に下降する危険がある。入浴は服用して約1時間後を目安にする。
【解答】×:入浴の温熱作用により血圧の変動があるため、降圧剤を服用した直後に入浴すると血圧が急激に下降する危険がある。入浴は服用して約1時間後を目安にする。
設問11
入浴中の事故死は、冬季よりも夏季に多い。
【解答】×:入浴中の事故死の要因として、湯につかることによる血圧の変動や発汗による脱水などが考えられる。入浴中の事故死は、夏季よりも冬季に多い。これは、冬季は夏季に比べ、気温と湯温の差が大きく、血圧の変動が起きやすいためと考えられる。
【解答】×:入浴中の事故死の要因として、湯につかることによる血圧の変動や発汗による脱水などが考えられる。入浴中の事故死は、夏季よりも冬季に多い。これは、冬季は夏季に比べ、気温と湯温の差が大きく、血圧の変動が起きやすいためと考えられる。
設問12
おむつは、使用する本人にとって心理的な抵抗がある。
【解答】○:トイレで排泄できなくなったこと、おむつの処理等の介助を他者に受けなくてはならないことなど、利用者の排泄に対する思いや自尊心・羞恥心等を理解することが大切である。
【解答】○:トイレで排泄できなくなったこと、おむつの処理等の介助を他者に受けなくてはならないことなど、利用者の排泄に対する思いや自尊心・羞恥心等を理解することが大切である。
設問13
ゼラチン(gelatin)は粘りがなく口溶けも悪いが、寒天はやわらかく弾力性があり口溶けもよい。
【解答】×:ゼラチンはゼリーにしたときに口溶けがよく、弾力性や付着性(粘り)がある。寒天は体温では溶けないので口溶けは悪く、粘りがない。寒天は沸騰させて煮溶かさないと固まらない。ゼラチンは水でふやかしてから湯煎で溶かし、沸騰はさせない。
【解答】×:ゼラチンはゼリーにしたときに口溶けがよく、弾力性や付着性(粘り)がある。寒天は体温では溶けないので口溶けは悪く、粘りがない。寒天は沸騰させて煮溶かさないと固まらない。ゼラチンは水でふやかしてから湯煎で溶かし、沸騰はさせない。
設問14
羽毛わたは、保温性・透湿性・圧縮回復性が優れており、また、軽くてフィット性に優れ、掛け布団に適している。
【解答】○:羽毛わたは、水鳥の毛の一部(ダウン、スモールフェザー、フェザー)を使用しており、軽くて保温性に非常に優れている。また、羊毛同様、天然繊維で親水性があるため、吸湿性・透湿性にも優れている。軽いので圧力がかかると圧縮されやすいが、その回復性は優れている。適度な硬さが必要な敷布団には適さず、掛け布団に適している。
【解答】○:羽毛わたは、水鳥の毛の一部(ダウン、スモールフェザー、フェザー)を使用しており、軽くて保温性に非常に優れている。また、羊毛同様、天然繊維で親水性があるため、吸湿性・透湿性にも優れている。軽いので圧力がかかると圧縮されやすいが、その回復性は優れている。適度な硬さが必要な敷布団には適さず、掛け布団に適している。
設問15
ドライクリーニングは、型崩れや収縮がしにくいので、スーツや裏地のある衣服に適している。
【解答】○:ドライクリーニングは、水を用いないので、型崩れ・収縮などで損傷しやすい繊維製品(毛・絹・布団・スーツなど)の洗浄に適している。
【解答】○:ドライクリーニングは、水を用いないので、型崩れ・収縮などで損傷しやすい繊維製品(毛・絹・布団・スーツなど)の洗浄に適している。
設問16
介護過程において、情報は多角的な視点で収集する。
【解答】○:介護を必要としている人に適切な介護を提供するためには、生活する人として多角的に、全人的にその人をとらえる必要がある。
【解答】○:介護を必要としている人に適切な介護を提供するためには、生活する人として多角的に、全人的にその人をとらえる必要がある。
設問17
介護過程における長期目標は実現が不可能なものであってもよい。
【解答】×:長期目標は、利用者の生活上の課題が最終的に解決された姿を表すもので、アセスメントから導き出されるものである。目標の設定は利用者が主体的に取り組めるようにすることが大切であり、実現可能な目標を掲げる必要がある。
【解答】×:長期目標は、利用者の生活上の課題が最終的に解決された姿を表すもので、アセスメントから導き出されるものである。目標の設定は利用者が主体的に取り組めるようにすることが大切であり、実現可能な目標を掲げる必要がある。
設問18
サービス担当者会議での発言は、サービス提供責任者に任せる。
【解答】×:サービス担当者会議では、利用者のニーズに沿った支援を可能とするためにも参加者全員がそれぞれの力を活かし、多面的な議論を行うことが重要である。一部の参加者だけの発言で進行したり、単なる情報伝達の場にならないように配慮が必要である。
【解答】×:サービス担当者会議では、利用者のニーズに沿った支援を可能とするためにも参加者全員がそれぞれの力を活かし、多面的な議論を行うことが重要である。一部の参加者だけの発言で進行したり、単なる情報伝達の場にならないように配慮が必要である。
設問19
高齢者の一般的傾向として、適応能力が低下し、環境の変化に対応しにくくなる。
【解答】○:生体は、ホメオスタシス(恒常性)のはたらきにより、生体内外の環境因子の変化にかかわらず、その状態を一定に保つことができる。しかし、加齢に伴い、その機能が低下するため、環境の変化に対応しにくくなる。
【解答】○:生体は、ホメオスタシス(恒常性)のはたらきにより、生体内外の環境因子の変化にかかわらず、その状態を一定に保つことができる。しかし、加齢に伴い、その機能が低下するため、環境の変化に対応しにくくなる。
設問20
結晶性知能は、経験や知識の豊かさなどに結びつく能力である。
【解答】○:結晶性知能とは、過去の学習経験を高度に適用して得られた判断力や習慣を指し、「経験や知識の豊かさ」と関連する知能である。
【解答】○:結晶性知能とは、過去の学習経験を高度に適用して得られた判断力や習慣を指し、「経験や知識の豊かさ」と関連する知能である。
- 出典
- 『速習 一問一答 介護福祉士国試対策2013』を一部改編