前の月の「今日の一問一答」の問題から20問を抜粋し、月に一回、「確認テスト」を開催します。満点がとれるまで繰り返しチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
10月分の確認テスト【問題と解答・解説】
問題(20問)と解答・解説
設問1
運動機能に障害が認められないのに、目的に沿った適切な行動がとれなくなることを失行という。
【解答】○:失行には、衣服を適切に着たり、脱いだりすることができなくなる着衣失行や、洗濯機や掃除機などの使い方を忘れる観念失行などがある。
【解答】○:失行には、衣服を適切に着たり、脱いだりすることができなくなる着衣失行や、洗濯機や掃除機などの使い方を忘れる観念失行などがある。
設問2
認知症高齢者の場合は、レクリエーション活動の難易度を一律に低くする。
【解答】×:認知症高齢者の場合も、過去の活動経験の有無や認知症のレベルによって活動能力には差がみられる。そのため、利用者の活動能力に合わせて難易度を設定することが必要である。
【解答】×:認知症高齢者の場合も、過去の活動経験の有無や認知症のレベルによって活動能力には差がみられる。そのため、利用者の活動能力に合わせて難易度を設定することが必要である。
設問3
アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)は、男性に比べて女性に多い。
【解答】○:原因は不明であるが、血管性認知症は男性のほうが多く、アルツハイマー型認知症については、女性のほうが多い。
【解答】○:原因は不明であるが、血管性認知症は男性のほうが多く、アルツハイマー型認知症については、女性のほうが多い。
設問4
レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の症状の特徴として、日内変動がある。
【解答】○:日内変動とは、一日のうちに症状の変化があることをいう。レビー小体型認知症の場合、一日のうちでも比較的はっきりしているときと、幻視により混乱しているときと、交互に症状が変化する。
【解答】○:日内変動とは、一日のうちに症状の変化があることをいう。レビー小体型認知症の場合、一日のうちでも比較的はっきりしているときと、幻視により混乱しているときと、交互に症状が変化する。
設問5
脳血管障害(cerebrovascular disorder)による右大脳半球の障害では、左半身の麻痺をきたすことが多い。
【解答】○:一般的に、運動麻痺は脳の病巣部位と反対側の上下肢に生じるため、右大脳半球の障害では、左半身の麻痺をきたすことが多い。
【解答】○:一般的に、運動麻痺は脳の病巣部位と反対側の上下肢に生じるため、右大脳半球の障害では、左半身の麻痺をきたすことが多い。
設問6
ノーマライゼーション(normalization)は、スウェーデンで初めて提唱された。
【解答】×:ノーマライゼーションの起源は、1950年代にデンマークの知的障害児の親の会が提唱したことに始まる。親の会の願いは、当時のデンマーク社会省社会福祉局長のバンク-ミケルセンを動かし、「1959年法」が制定され、そのなかでノーマライゼーションの理念が初めて導入された。
【解答】×:ノーマライゼーションの起源は、1950年代にデンマークの知的障害児の親の会が提唱したことに始まる。親の会の願いは、当時のデンマーク社会省社会福祉局長のバンク-ミケルセンを動かし、「1959年法」が制定され、そのなかでノーマライゼーションの理念が初めて導入された。
設問7
アルコール依存症者本人が依存に気がつけば、自分で飲酒量をコントロールできる。
【解答】×:アルコール依存症は、飲酒量をコントロールできない疾患である。したがって、アルコール依存症者は、依存に気づいたからといって、自分で飲酒量をコントロールすることはできない。
【解答】×:アルコール依存症は、飲酒量をコントロールできない疾患である。したがって、アルコール依存症者は、依存に気づいたからといって、自分で飲酒量をコントロールすることはできない。
設問8
大腸がん(colorectal cancer)では、消化管ストーマ(stoma)が必要となる場合がある。
【解答】○:大腸がんは、大腸(盲腸、結腸、直腸)に発生するがん腫であり、肛門管に発生するものを含めることもある。消化管ストーマは、便を排泄するために腹部に造設された排泄口のことであり、人工肛門とも呼ばれる。
【解答】○:大腸がんは、大腸(盲腸、結腸、直腸)に発生するがん腫であり、肛門管に発生するものを含めることもある。消化管ストーマは、便を排泄するために腹部に造設された排泄口のことであり、人工肛門とも呼ばれる。
設問9
最も深い眠りの段階はノンレム睡眠である。
【解答】○:レム睡眠は浅い眠りのことをいい、ノンレム睡眠は深い眠りであり、大脳が休息している状態をいう。
【解答】○:レム睡眠は浅い眠りのことをいい、ノンレム睡眠は深い眠りであり、大脳が休息している状態をいう。
設問10
食物繊維は、コレステロールの吸収を抑制する作用がある。
【解答】○:熟した果物などに含まれている水溶性食物繊維は食後の血糖値の急激な上昇を防いだり、コレステロールの吸収を抑制する作用がある。
【解答】○:熟した果物などに含まれている水溶性食物繊維は食後の血糖値の急激な上昇を防いだり、コレステロールの吸収を抑制する作用がある。
設問11
たんぱく質が不足すると、免疫力が低下する。
【解答】○:免疫体は、体内に侵入する異種たんぱく質に対応して生成されるたんぱく質で、体を病原体などから防御する役割を担う。そのため、たんぱく質が不足すると、免疫体が減少し、免疫力が低下する。
【解答】○:免疫体は、体内に侵入する異種たんぱく質に対応して生成されるたんぱく質で、体を病原体などから防御する役割を担う。そのため、たんぱく質が不足すると、免疫体が減少し、免疫力が低下する。
設問12
腎臓機能障害(renal dysfunction)のある高齢者の食事療法は、水分、塩分、カロリーの制限はされるが、たんぱく質は制限されない。
【解答】×:制限されるのは、水分、塩分、たんぱく質であり、カロリーは必要量とらなければならない。高カロリー、低たんぱく、低塩が原則である。水分も尿量に応じて制限される。
【解答】×:制限されるのは、水分、塩分、たんぱく質であり、カロリーは必要量とらなければならない。高カロリー、低たんぱく、低塩が原則である。水分も尿量に応じて制限される。
設問13
膀胱カテーテル(catheter)留置中の利用者の尿に混濁が現れた。利用者に痛みの訴えや発熱もなかったので、様子をみることにした。
【解答】×:膀胱カテーテルは自力での排泄が困難な人、医療判断から必要とされる人が用いるものである。正常尿の性状は淡黄色で透明である。混濁が見られる場合は何らかの問題が考えられるため、発見時に利用者からの痛みに対する訴えや発熱がなくとも、そのことも含めた情報を速やかに看護師等に報告する。
【解答】×:膀胱カテーテルは自力での排泄が困難な人、医療判断から必要とされる人が用いるものである。正常尿の性状は淡黄色で透明である。混濁が見られる場合は何らかの問題が考えられるため、発見時に利用者からの痛みに対する訴えや発熱がなくとも、そのことも含めた情報を速やかに看護師等に報告する。
設問14
心臓機能障害のある人では、利尿剤の服用によって便秘になることがあるが、本人からの訴えがなければ様子をみていてよい。
【解答】×:心臓の機能が低下し、水分が滞ると、全身の機能に障害が生じるため、利尿剤の服用や水分摂取の制限が必要となり、便秘を生じやすい。便秘は排便時に強くいきむことから、血圧の上昇を招き心臓への負担を高めるため、本人の訴えがなくても、食事の工夫や下剤の使用などにより便秘にならないようにする。
【解答】×:心臓の機能が低下し、水分が滞ると、全身の機能に障害が生じるため、利尿剤の服用や水分摂取の制限が必要となり、便秘を生じやすい。便秘は排便時に強くいきむことから、血圧の上昇を招き心臓への負担を高めるため、本人の訴えがなくても、食事の工夫や下剤の使用などにより便秘にならないようにする。
設問15
社会福祉法には、地域福祉の推進について規定されている。
【解答】○:同法第4条において、「地域住民、社会福祉を目的とする事業を経営する者及び社会福祉に関する活動を行う者は、(中略)地域福祉の推進に努めなければならない」と規定されている。
【解答】○:同法第4条において、「地域住民、社会福祉を目的とする事業を経営する者及び社会福祉に関する活動を行う者は、(中略)地域福祉の推進に努めなければならない」と規定されている。
設問16
社会福祉法には、倫理規定に違反する専門職への罰則の適用が規定されている。
【解答】×:同法第131条から第134条までが罰則の規定であるが、「倫理規定に違反する専門職への罰則の適用」は規定されていない。「秘密の保持」については、社会福祉士及び介護福祉士法に罰則の規定がある。
【解答】×:同法第131条から第134条までが罰則の規定であるが、「倫理規定に違反する専門職への罰則の適用」は規定されていない。「秘密の保持」については、社会福祉士及び介護福祉士法に罰則の規定がある。
設問17
国民年金において、20歳以上の学生の加入は任意である。
【解答】×:学生であっても日本国内に住所を有する20歳以上の者であれば、国民年金の加入と納付は義務づけられている。ただし、学生は所得がなく国民年金に加入しても保険料を納めることができない場合があるため、在学中の保険料が猶予される学生納付特例制度がある。
【解答】×:学生であっても日本国内に住所を有する20歳以上の者であれば、国民年金の加入と納付は義務づけられている。ただし、学生は所得がなく国民年金に加入しても保険料を納めることができない場合があるため、在学中の保険料が猶予される学生納付特例制度がある。
設問18
介護保険法に規定される第1号被保険者は、65歳以上とされている。
【解答】○:介護保険法第9条で、第1号被保険者は65歳以上の者、第2号被保険者は40歳以上65歳未満の医療保険加入者(ともに市町村の区域内に住所を有する者)と規定されている。
【解答】○:介護保険法第9条で、第1号被保険者は65歳以上の者、第2号被保険者は40歳以上65歳未満の医療保険加入者(ともに市町村の区域内に住所を有する者)と規定されている。
設問19
生活保護を受けている介護保険の第1号被保険者の場合、介護保険料は、介護扶助費として支給される。
【解答】×:生活保護を受けている介護保険の第1号被保険者の場合、介護保険料は、生活扶助費として支給される。自己負担部分については、介護扶助費として支給される。
【解答】×:生活保護を受けている介護保険の第1号被保険者の場合、介護保険料は、生活扶助費として支給される。自己負担部分については、介護扶助費として支給される。
設問20
生活保護の種類は、生活扶助、教育扶助、住宅扶助など、8種類である。
【解答】○:生活保護の種類は、生活扶助、教育扶助、住宅扶助、医療扶助、介護扶助、出産扶助、生業扶助、葬祭扶助の8種類である(生活保護法第11条第1項)。
【解答】○:生活保護の種類は、生活扶助、教育扶助、住宅扶助、医療扶助、介護扶助、出産扶助、生業扶助、葬祭扶助の8種類である(生活保護法第11条第1項)。
- 出典
- 『速習 一問一答 介護福祉士国試対策2013』を一部改編