前の月の「今日の一問一答」の問題から20問を抜粋し、月に一回、「確認テスト」を開催します。満点がとれるまで繰り返しチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
4月分の確認テスト【問題と解答・解説】
問題(20問)と解答・解説
設問1
介護における「自立」とは、「訓練や援助によって、できなかった行為をできる行為に実現させる」という専門職の視点からとらえられている。
【解答】×:介護における「自立」とは、利用者の視点からとらえられるものである。利用者は、自身の主体性に基づいてサービスを選択・利用し、よりよい生活を営むことを目指す。
【解答】×:介護における「自立」とは、利用者の視点からとらえられるものである。利用者は、自身の主体性に基づいてサービスを選択・利用し、よりよい生活を営むことを目指す。
設問2
介護職は、利用者の意思を尊重し、利用者のニーズ(needs)に沿ってすべて要求どおりの生活援助を行う。
【解答】×:利用者の意思を尊重するということは、要求どおりに援助することではない。自立支援という介護の視点から援助を行うことが重要である。
【解答】×:利用者の意思を尊重するということは、要求どおりに援助することではない。自立支援という介護の視点から援助を行うことが重要である。
設問3
介護の場面では、介護職は偏見や先入観を排し、利用者を個人として理解する。
【解答】○:介護職のもつ偏見や先入観は利用者の理解を妨げるものである。介護職は、自己覚知に努め、先入観等をできる限り排除したうえで利用者の理解に努めなければならない。
【解答】○:介護職のもつ偏見や先入観は利用者の理解を妨げるものである。介護職は、自己覚知に努め、先入観等をできる限り排除したうえで利用者の理解に努めなければならない。
設問4
自己覚知とは、自身の置かれている現状を利用者に自覚させることである。
【解答】×:自己覚知とは、自己の価値基準などを介護職自身が自己理解することである。介護職は、自身の主観に基づいた偏った見方をせず、利用者をありのままに受け入れることが必要であり、自分自身について客観的に理解することが不可欠となる。
【解答】×:自己覚知とは、自己の価値基準などを介護職自身が自己理解することである。介護職は、自身の主観に基づいた偏った見方をせず、利用者をありのままに受け入れることが必要であり、自分自身について客観的に理解することが不可欠となる。
設問5
わが国の公的医療保険では、現物給付が原則である。
【解答】○:わが国の公的医療保険では、現物給付が原則である。金銭による給付を金銭給付、物品や医療機関で医療を給付する場合を現物給付という。
【解答】○:わが国の公的医療保険では、現物給付が原則である。金銭による給付を金銭給付、物品や医療機関で医療を給付する場合を現物給付という。
設問6
雇用保険制度では、事業主が保険料を全額負担する。
【解答】×:雇用保険の保険料は、事業主と労働者が双方で負担する。失業等給付にかかる保険料は労使で折半するが、雇用安定事業と能力開発事業にかかる保険料は事業主が全額負担する。
【解答】×:雇用保険の保険料は、事業主と労働者が双方で負担する。失業等給付にかかる保険料は労使で折半するが、雇用安定事業と能力開発事業にかかる保険料は事業主が全額負担する。
設問7
介護保険法に規定される第1号被保険者は、65歳以上とされている。
【解答】○:介護保険法第9条で、第1号被保険者は65歳以上の者、第2号被保険者は40歳以上65歳未満の医療保険加入者(ともに市町村の区域内に住所を有する者)と規定されている。
【解答】○:介護保険法第9条で、第1号被保険者は65歳以上の者、第2号被保険者は40歳以上65歳未満の医療保険加入者(ともに市町村の区域内に住所を有する者)と規定されている。
設問8
法定後見制度は、後見、保佐の二つの制度から構成されている。
【解答】×:法定後見制度は後見、保佐、補助の三つに分かれており、本人の判断能力の程度によって区分される。
【解答】×:法定後見制度は後見、保佐、補助の三つに分かれており、本人の判断能力の程度によって区分される。
設問9
日常生活自立支援事業の実施主体は、都道府県社会福祉協議会または指定都市社会福祉協議会である。
【解答】○:日常生活自立支援事業の実施主体は、都道府県社会福祉協議会または指定都市社会福祉協議会である。実施主体は、利用希望者の生活状況や希望する援助内容を確認するとともに、本事業の契約内容について判断し得る能力の判定を行う。
【解答】○:日常生活自立支援事業の実施主体は、都道府県社会福祉協議会または指定都市社会福祉協議会である。実施主体は、利用希望者の生活状況や希望する援助内容を確認するとともに、本事業の契約内容について判断し得る能力の判定を行う。
設問10
介護福祉士は介護に関する指導は行わない。
【解答】×:社会福祉士及び介護福祉士法では、「「介護福祉士」とは(中略)身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(中略)を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいう」と規定している。
【解答】×:社会福祉士及び介護福祉士法では、「「介護福祉士」とは(中略)身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(中略)を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいう」と規定している。
設問11
介護福祉士が個人情報を守秘しなければならない期間は、業務に従事する期間に限られる。
【解答】×:社会福祉士及び介護福祉士法第46条で、「社会福祉士又は介護福祉士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。社会福祉士又は介護福祉士でなくなった後においても、同様とする」と規定されている。
【解答】×:社会福祉士及び介護福祉士法第46条で、「社会福祉士又は介護福祉士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。社会福祉士又は介護福祉士でなくなった後においても、同様とする」と規定されている。
設問12
要介護者の血液に触れた手袋は、外側の汚れたほうが内側になるように裏返して外す。
【解答】○:血液や体液はウイルスの感染経路となるため、要介護者の血液に触れるときには手袋をはめて手指を防護する。また、血液に触れた手袋は汚染防止のためにも汚染した部分が内側になるように裏返して外すことが基本である。
【解答】○:血液や体液はウイルスの感染経路となるため、要介護者の血液に触れるときには手袋をはめて手指を防護する。また、血液に触れた手袋は汚染防止のためにも汚染した部分が内側になるように裏返して外すことが基本である。
設問13
排泄介助では、感染予防のため、おむつ交換時には使い捨て手袋を着用する。
【解答】○:感染予防の原則の一つは感染経路の遮断である。小さな手指の傷から感染することもあるので手袋を着用し、感染から守る。
【解答】○:感染予防の原則の一つは感染経路の遮断である。小さな手指の傷から感染することもあるので手袋を着用し、感染から守る。
設問14
コミュニケーションでは、自分の非言語的な行動がもつメッセージを意識しておく。
【解答】○:非言語的な行動には、表情、手足の動きなどの動作行動や、握手、タッチングなどの接触行動、相手との距離や位置などの空間行動が含まれる。これらの行動は無意識のうちに現れるものが多いため、ふだんの表情や癖になっている動作・姿勢などを意識しておくことが大切である。
【解答】○:非言語的な行動には、表情、手足の動きなどの動作行動や、握手、タッチングなどの接触行動、相手との距離や位置などの空間行動が含まれる。これらの行動は無意識のうちに現れるものが多いため、ふだんの表情や癖になっている動作・姿勢などを意識しておくことが大切である。
設問15
相談の場で、利用者が沈黙した場合は、介護職はすぐに話題を転換する。
【解答】×:利用者の沈黙には、何を話そうか考えている場合、考えや気持ちをどう表現するか迷っている場合、介護職の問いかけに対して考えている場合などがある。介護職は、沈黙の理由をよく考え、声をかけるか否かを判断することが大事である。
【解答】×:利用者の沈黙には、何を話そうか考えている場合、考えや気持ちをどう表現するか迷っている場合、介護職の問いかけに対して考えている場合などがある。介護職は、沈黙の理由をよく考え、声をかけるか否かを判断することが大事である。
設問16
健康状態の観察については客観的事実と主観的判断を、区別して記録することが重要である。
【解答】○:利用者の言動や状況(客観的事実)と、介護職がどのように考え、判断(アセスメント)し支援を行ったのか(主観的判断)を区別して書くことで情報が正しく共有され、よりよい介護を行うことが可能になる。
【解答】○:利用者の言動や状況(客観的事実)と、介護職がどのように考え、判断(アセスメント)し支援を行ったのか(主観的判断)を区別して書くことで情報が正しく共有され、よりよい介護を行うことが可能になる。
設問17
個人の介護記録は、情報を共有するため、誰もが気軽に見ることができるような場所に保管する。
【解答】×:介護記録は利用者の個人情報であるため、閲覧する場合は、本人の同意が必要であり、情報が漏れないように保管しなければならない。不特定の人が見ることのできる保管方法は誤りである。
【解答】×:介護記録は利用者の個人情報であるため、閲覧する場合は、本人の同意が必要であり、情報が漏れないように保管しなければならない。不特定の人が見ることのできる保管方法は誤りである。
設問18
高齢者に配慮して、寝室とトイレの温度差をなるべく少なくする。
【解答】○:とりわけ夜間は、居室(寝室)内とトイレとの温度差が大きくなると思われるので配慮が必要である。身体を冷やさないよう移動距離を少なくする、トイレ内に暖房設備を設置するなどの工夫をしたい。
【解答】○:とりわけ夜間は、居室(寝室)内とトイレとの温度差が大きくなると思われるので配慮が必要である。身体を冷やさないよう移動距離を少なくする、トイレ内に暖房設備を設置するなどの工夫をしたい。
設問19
片麻痺のある人の転倒予防として、夜間でも安全に移動できるよう、足もとに照明を設ける。
【解答】○:夜間、居室からトイレなどへ移動する場合、部屋全体や廊下を明るくするほか、廊下や部屋の出入り口の足もとに照明を設置すると、より移動に際しての安全性を高めることができる。
【解答】○:夜間、居室からトイレなどへ移動する場合、部屋全体や廊下を明るくするほか、廊下や部屋の出入り口の足もとに照明を設置すると、より移動に際しての安全性を高めることができる。
設問20
高齢者が居室を安全に移動するためには、毛足の長いカーペットを敷きつめるとよい。
【解答】×:毛足の長いカーペットはつまずきやすく、かえって危険である。車いす移動の場合にもキャスタの動きに支障が出る。
【解答】×:毛足の長いカーペットはつまずきやすく、かえって危険である。車いす移動の場合にもキャスタの動きに支障が出る。
- 出典
- 『速習 一問一答 介護福祉士国試対策2013』を一部改編