第3回 「本人目線」へのスタンスの違い
今年9月に「神奈川県相談支援従事者初任者研修」を受講してきました。
高齢者福祉に従事している方は、「相談支援従事者」は障がい者福祉においての「ケアマネジャー」といえばイメージできるかと思います(簡単すぎる説明でごめんなさい)。
「相談支援従事者」は、障がい者福祉において、「サービス等利用計画」(高齢者福祉におけるケアプラン)に基づいてサービスが提供されていく制度を整えるために重要な役割を担うことになると思われます。障がい者福祉の仕組みは高齢者福祉に類似する点が多いので、私としては高齢者福祉、障がい者福祉、それぞれ別物ではなく、福祉サービスという大きな枠組みにおいてサービス利用のプロセスがわかりやすくなることは、利用者にとって大きなメリットであると思います。
福祉においては、総論として同じような視点に立つことが大事だと思うのですが、高齢者は入所と通所、訪問、障がい者は成人と児童、知的障害と肢体不自由、精神障害と、細分化されています。それぞれが理解しあうための細分化なら大歓迎ですが、どんどん小さな村社会的になっていくのはなんだか寂しいなと常々感じております(だから両方を知ってステップアップしようというこの連載をやらせていただいております)。
さて、今回の研修で私が学んだことは「本人目線の徹底」に尽きます。
介護保険におけるケアプランでも、本人目線つまり本人の立場に立ってと皆さん教わってきたことでしょうが、この研修では、それがすごく徹底されていると感じました。アセスメント段階での本人のニーズを書式に落とし込むところから「本人の言葉」で書くことの大切さを教えていただきました。介護保険でのケアプランに慣れている私は、本人の言葉を聞き、何となく体裁を整えた文章にしてしまっていたため、自分自身本当の意味での利用者本位ではなかったのでは? と反省させられました。例えば利用者のニーズとして「就労して自立した生活をしたい」と要約して書いたものではダメで、「俺は将来働いて、自分で稼いだお金でAKB48のCDを買うんだ!!」と本人の訴えた言葉のニュアンスが大事だと言われたのです。
高齢者福祉に従事している方は、「相談支援従事者」は障がい者福祉においての「ケアマネジャー」といえばイメージできるかと思います(簡単すぎる説明でごめんなさい)。
「相談支援従事者」は、障がい者福祉において、「サービス等利用計画」(高齢者福祉におけるケアプラン)に基づいてサービスが提供されていく制度を整えるために重要な役割を担うことになると思われます。障がい者福祉の仕組みは高齢者福祉に類似する点が多いので、私としては高齢者福祉、障がい者福祉、それぞれ別物ではなく、福祉サービスという大きな枠組みにおいてサービス利用のプロセスがわかりやすくなることは、利用者にとって大きなメリットであると思います。
福祉においては、総論として同じような視点に立つことが大事だと思うのですが、高齢者は入所と通所、訪問、障がい者は成人と児童、知的障害と肢体不自由、精神障害と、細分化されています。それぞれが理解しあうための細分化なら大歓迎ですが、どんどん小さな村社会的になっていくのはなんだか寂しいなと常々感じております(だから両方を知ってステップアップしようというこの連載をやらせていただいております)。
さて、今回の研修で私が学んだことは「本人目線の徹底」に尽きます。
介護保険におけるケアプランでも、本人目線つまり本人の立場に立ってと皆さん教わってきたことでしょうが、この研修では、それがすごく徹底されていると感じました。アセスメント段階での本人のニーズを書式に落とし込むところから「本人の言葉」で書くことの大切さを教えていただきました。介護保険でのケアプランに慣れている私は、本人の言葉を聞き、何となく体裁を整えた文章にしてしまっていたため、自分自身本当の意味での利用者本位ではなかったのでは? と反省させられました。例えば利用者のニーズとして「就労して自立した生活をしたい」と要約して書いたものではダメで、「俺は将来働いて、自分で稼いだお金でAKB48のCDを買うんだ!!」と本人の訴えた言葉のニュアンスが大事だと言われたのです。
【利用者のニーズ】
- × 就労して自立した生活をしたい← 要約してあるからダメ
- ○ 俺は将来働いて、自分で稼いだお金でAKB48のCDを買うんだ!!← 本人目線だからOK
「!!」などの記号を使うという概念がなかった私にとっては目からウロコ的な衝撃で、本人目線の一番シンプルかつリアルな表現という解釈が成り立つのだと感心しました。本人の言葉をそのまま伝えるには、本人との信頼関係がより密でないといけない。その大切さを再確認できた研修でした。
障がい者の方も65歳になると介護保険の対象になります。その時、利用者をスムーズに迎え入れられるように、これをきっかけに障がい者福祉を学んでみようかなとか、自分の視野を拡げるためにもステップアップのためにも障がい者福祉を学んでみようかなと思ってくれる人がいればうれしいな…という思いで今回は書かせてもらいました。
障がい者の方も65歳になると介護保険の対象になります。その時、利用者をスムーズに迎え入れられるように、これをきっかけに障がい者福祉を学んでみようかなとか、自分の視野を拡げるためにもステップアップのためにも障がい者福祉を学んでみようかなと思ってくれる人がいればうれしいな…という思いで今回は書かせてもらいました。