第2回 当たり前のこと? 仕方ないこと? せっかくだから考えてみよう
マラソンの高橋尚子さんを育てた小出監督がおっしゃっていたのですが、目標に向かっていくとき、さまざまな困難や心が折れそうになることが次々と起こったりします。そんなとき、自分をポジティブに保つために「せっかくだから」を頭に付けて考えると自然とポジティブな思考になれるそうです。
私もこの言葉に出会ってから、心が折れそうなときに「せっかくだから」こんな経験できないのだから頑張ろう! と思えるようになりました。
日々の仕事に煮詰まっている方がいましたら、早速実践してみてください。
さて、今回は「同性介護」の話について「せっかくだから」お付き合いください。
前回自己紹介にも書きましたが、私が障がい者福祉から高齢者福祉に転職したとき、何が一番衝撃的だったかと言えば、この「同性介護」のことでした。
障がい者福祉ではたらいていたとき、同性介護は「当たり前のこと」でした。着替えや排泄、入浴の介護は、何があろうと同性介護で行うことが徹底されていたのです。
しかし、特別養護老人ホームに転職したら、そこでは異性介護が「当たり前のこと」でした。私にとってそれはカルチャーショックと言えるくらいビックリしたことで、誰にも聞けなかったことを今でもよく覚えています。
私が介護の専門学校を卒業していることを先輩方は知っているので、これくらいできるでしょ?という感じで仕事をくださるのですが、こちとら通所の授産施設出身ですから、シーツ交換???(学生のとき以来やっていませんよ…)おむつ交換???(ほとんどトイレ誘導だったからやっていません…とほほ…)と戸惑うばかりの毎日でした。そんななかでも、異性のおむつ交換、入浴介助については、経験しているとか経験していないとかの問題ではなく、すごく考えさせられました。同性介護が当たり前のこととしてずっと生きてきた私にとって、どうしても割り切ることができない大きな問題だったのです。
今回私は、このことについてどちらが良いとか悪いとか、そんなことを言いたい訳ではありません。
普段仕事をしているなかで「当たり前のこと」としてあまり考えないで見過ごしていることがないか?
「当たり前のこと」は、どこでも通用する(例えば介護を知らない市民の方、利用者のご家族にも)普遍的なものか?
「当たり前のこと」が「仕方ないこと」と置き換えられるものではないか?
改めて考えたり、見直したりしてみませんか?と提案したいのです。
介護の常識は世間の非常識…
なんて結構使い古されたフレーズですが、一昔前の研修なんかではよく言われる講師の方が多く、私も「そうだそうだ!」と思ったりもしました。しかし、その当時の私は、この言葉を聞いて「その通りだ!」なんて思いながらも、何のアクションも起こしていませんでした。何かアクションを起こすというと難しそうですが、何のことはないただ「考えること」「自分を振り返るチャンス」をみすみす逃していただけだったのです。
「せっかく」ですから、この機会に日々の仕事で「仕方がないこと」になっていることを見つけて、一緒に考えませんか?
私もこの言葉に出会ってから、心が折れそうなときに「せっかくだから」こんな経験できないのだから頑張ろう! と思えるようになりました。
日々の仕事に煮詰まっている方がいましたら、早速実践してみてください。
さて、今回は「同性介護」の話について「せっかくだから」お付き合いください。
前回自己紹介にも書きましたが、私が障がい者福祉から高齢者福祉に転職したとき、何が一番衝撃的だったかと言えば、この「同性介護」のことでした。
障がい者福祉ではたらいていたとき、同性介護は「当たり前のこと」でした。着替えや排泄、入浴の介護は、何があろうと同性介護で行うことが徹底されていたのです。
しかし、特別養護老人ホームに転職したら、そこでは異性介護が「当たり前のこと」でした。私にとってそれはカルチャーショックと言えるくらいビックリしたことで、誰にも聞けなかったことを今でもよく覚えています。
私が介護の専門学校を卒業していることを先輩方は知っているので、これくらいできるでしょ?という感じで仕事をくださるのですが、こちとら通所の授産施設出身ですから、シーツ交換???(学生のとき以来やっていませんよ…)おむつ交換???(ほとんどトイレ誘導だったからやっていません…とほほ…)と戸惑うばかりの毎日でした。そんななかでも、異性のおむつ交換、入浴介助については、経験しているとか経験していないとかの問題ではなく、すごく考えさせられました。同性介護が当たり前のこととしてずっと生きてきた私にとって、どうしても割り切ることができない大きな問題だったのです。
今回私は、このことについてどちらが良いとか悪いとか、そんなことを言いたい訳ではありません。
普段仕事をしているなかで「当たり前のこと」としてあまり考えないで見過ごしていることがないか?
「当たり前のこと」は、どこでも通用する(例えば介護を知らない市民の方、利用者のご家族にも)普遍的なものか?
「当たり前のこと」が「仕方ないこと」と置き換えられるものではないか?
改めて考えたり、見直したりしてみませんか?と提案したいのです。
介護の常識は世間の非常識…
なんて結構使い古されたフレーズですが、一昔前の研修なんかではよく言われる講師の方が多く、私も「そうだそうだ!」と思ったりもしました。しかし、その当時の私は、この言葉を聞いて「その通りだ!」なんて思いながらも、何のアクションも起こしていませんでした。何かアクションを起こすというと難しそうですが、何のことはないただ「考えること」「自分を振り返るチャンス」をみすみす逃していただけだったのです。
「せっかく」ですから、この機会に日々の仕事で「仕方がないこと」になっていることを見つけて、一緒に考えませんか?