特養の介護職員は24時間交替シフトで動いています。そんな施設介護の魅力はどこにあるのでしょうか? 今回は特別養護老人ホームの介護職の1日を追います。
第3回 特養介護職の1日
1日の仕事の流れについて教えてください
岩崎あいの郷では、「介護職員」のことを「生活支援員」と呼んでいます。『共に暮らし、共に生きる』を理念に、24時間を通してお年寄り一人ひとりのその人らしい暮らしの継続(生活支援)を支援しています。
したがって、職員が決めた起床・就寝時間、入浴日などの定まった時間や曜日はなく、お年寄り一人ひとりの暮らし方にあわせた私たちは、生活支援をしています。そのため、職員主体の日課やマニュアルはありません。
したがって、職員が決めた起床・就寝時間、入浴日などの定まった時間や曜日はなく、お年寄り一人ひとりの暮らし方にあわせた私たちは、生活支援をしています。そのため、職員主体の日課やマニュアルはありません。
仕事の楽しみはどのようなときに感じますか?
私は、自分からコミュニケーションを図ろうとしても、心を閉ざしてしまうお年寄りとのラポールの形成に悩み続けていました。その結果、そのお年寄りと話す時はいつも緊張して、ぎこちない会話になっていました。そのため、関係性がうまくいかない自分自身との葛藤やあせりで落ち込むことが多かったです。
しかし、日々の生活支援を通して、お年寄りはADLや残存能力が低下していくことに悩み、苦しみ、もどれない歯がゆさで大変つらい思いをしていることに気づきました。それから私は、相手に合わせて「この人は今何をしたいのか」を常に考えながら支援するようにしています。
今ではそのお年寄りとは「ありがとう」とお互いが心から笑顔で言える、冗談を言って笑い合える関係になることができました。私は、お年寄りの心理を理解することの困難さと、それを乗り越えることのできる喜びを実感し、コミュニケーションを図ることの楽しさを感じています。
しかし、日々の生活支援を通して、お年寄りはADLや残存能力が低下していくことに悩み、苦しみ、もどれない歯がゆさで大変つらい思いをしていることに気づきました。それから私は、相手に合わせて「この人は今何をしたいのか」を常に考えながら支援するようにしています。
今ではそのお年寄りとは「ありがとう」とお互いが心から笑顔で言える、冗談を言って笑い合える関係になることができました。私は、お年寄りの心理を理解することの困難さと、それを乗り越えることのできる喜びを実感し、コミュニケーションを図ることの楽しさを感じています。
仕事に欠かせないアイテムは?
その1 職員手帳
その2 PHS
その3 作務衣
ストレスはどのように発散していますか?
一人で悩みを抱え込むとどんどんマイナス思考になり、負のスパイラルに陥ります。ですから、友人や家族と話をすることで自分を認めてもらったり、アドバイスをもらったりすることでストレスを解消するほかに、休日を充実させてリフレッシュできる時間をもつようにしています。
休日の日は何をして過ごしていますか?
幅広い視点から物事を考え向上心を培う習慣がもてるように、趣味のテニスをするほかに、読書や映画鑑賞、習い事や講演会に行くなどして過ごしています。
4月から仕事を始める新人に一言
お年寄りの生活支援をするには、自分自身の「心の豊かさ」が大切だと思います。もしも問題を抱えてしまったら、リフレームする(焦点を変えて、ものの見方を変化させる)ことで、解決の糸口が見つかるかもしれません。がんばってください!