人と接する仕事には、守るべき最低限のルールがあります。本連載では、介護・福祉の仕事で身につけておくべき超基本マナーから、仕事への態度・姿勢まで皆で考え、プロとしてのスキルを磨いていきたいと思います。
第2回 こだわろう! 第一印象
今回からはいよいよ、クライエントとの対面による相談援助について、数回シリーズで解説します。相談援助職として、プロとして、何を意識するべきかを考えていきたいと思います。
「見た目」は信頼関係の入り口
以下の4人について、印象を考えてみてください。
ちょっと極端な例ですが、皆さんなら彼らのうちの誰に相談をもちかけるでしょうか。また、勇気を出して電話をして、親身に話を聞いてもらい、実際に自宅にやって来きた社会福祉士が、(1)や(2)の人だとしたらどう思うでしょうか
多くの方は少しがっかりしてしまうのではないでしょうか。
専門的な援助関係の前提は「信頼を得ること」です。言葉で表すことは簡単ですが、そこに至るまでのプロセスには、プロとして留意しなければならない多くの事項があります。そして、その最初の入り口が第一印象、すなわち「見た目」となるのです。やはりここはこだわりたいところです。
多くの方は少しがっかりしてしまうのではないでしょうか。
専門的な援助関係の前提は「信頼を得ること」です。言葉で表すことは簡単ですが、そこに至るまでのプロセスには、プロとして留意しなければならない多くの事項があります。そして、その最初の入り口が第一印象、すなわち「見た目」となるのです。やはりここはこだわりたいところです。
第一印象の影響の大きさ
何を隠そう、若かりし頃の私はスタイル重視で、ジェルで髪を整え、黒のスーツを身にまとい仕事をしていました。結果は、皆さんのご想像通りです。
「最初の頃、荒木さんは恐い人だと思っていた…」と信頼関係ができた後に、高齢者がポツリと語られるのです。これには「しまった!」と、服装と雰囲気の重要性を痛感しました。
その頃、やはり同じようにスーツをビシッと着こなし、地域のボランティアさんを集めて会議をしましたが、いっこうに活発な発言が出てきません。休憩を入れて参加者と話をしてみると、「意見を言うと、つっこまれそう」と言われるのです。どうやら私の「見た目」で緊張していたらしいのです。
さっそく上着を脱いで、シャツを腕まくりして、笑顔に気を付けて必死に雰囲気を変えた経験もあります。かように第一印象の影響は大きいのです。
「最初の頃、荒木さんは恐い人だと思っていた…」と信頼関係ができた後に、高齢者がポツリと語られるのです。これには「しまった!」と、服装と雰囲気の重要性を痛感しました。
その頃、やはり同じようにスーツをビシッと着こなし、地域のボランティアさんを集めて会議をしましたが、いっこうに活発な発言が出てきません。休憩を入れて参加者と話をしてみると、「意見を言うと、つっこまれそう」と言われるのです。どうやら私の「見た目」で緊張していたらしいのです。
さっそく上着を脱いで、シャツを腕まくりして、笑顔に気を付けて必死に雰囲気を変えた経験もあります。かように第一印象の影響は大きいのです。
客観的に自分を見てみる
このように、私たちは自分の思いこみにはまったり、逆に忙しさも手伝って自分の見た目を意識せず、業務をこなすだけになりがちです。最初の出会いを大切にし、「第三者から見た自分」を意識して、今日から、自分が相手にどんな印象を与えているのかを考えてみましょう。
おすすめは、鏡に自分を映し確認することです。これの良いところは、自分の印象について第三者の視点で確認ができること、すなわち客観視ができる点です。鏡の前でいろいろな表情をつくって自分なりのチェックをするとよいでしょう。また、背筋を伸ばして姿勢を整えることも大切です。これが毎朝の習慣にできれば、効果絶大でしょう。
ついでに、「今日は良い一日になる」と鏡の自分に語りかけることも、「その気になる」点で良い効果がありそうです。
恥ずかしがらに、面倒くさがらず、実行する価値はあると思いますが、いかがでしょうか? いつのまにか表情もいきいきとし、周囲から「○○さん、最近変わったわね」と噂になるかもしれません。
あなたの変化は、クライエントの生活や職場を変える可能性を大いに含んでいるのです。人を変えるよりも、まずは自分が変わることが大切ですね。
おすすめは、鏡に自分を映し確認することです。これの良いところは、自分の印象について第三者の視点で確認ができること、すなわち客観視ができる点です。鏡の前でいろいろな表情をつくって自分なりのチェックをするとよいでしょう。また、背筋を伸ばして姿勢を整えることも大切です。これが毎朝の習慣にできれば、効果絶大でしょう。
ついでに、「今日は良い一日になる」と鏡の自分に語りかけることも、「その気になる」点で良い効果がありそうです。
恥ずかしがらに、面倒くさがらず、実行する価値はあると思いますが、いかがでしょうか? いつのまにか表情もいきいきとし、周囲から「○○さん、最近変わったわね」と噂になるかもしれません。
あなたの変化は、クライエントの生活や職場を変える可能性を大いに含んでいるのです。人を変えるよりも、まずは自分が変わることが大切ですね。