「できるだけ時間や労力をかけずに合格したい!」。これは全受験生に共通する願いでしょう。この連載では、指導した受験生を全員合格に導いた実績を持つ筆者が編み出した「効果的学習法」を紹介していきます。
第2回 合格率を読み解く
合格率が低いわけ
医師や看護師の資格に比べて、三福祉士資格やケアマネジャーの合格率は低い。特に、社会福祉士とケアマネジャーは20%を下回っている。なぜ、こんなに低いのか。一般的に「合格率が低い」理由として、次の2つが考えられる。1つは問題のレベルが高いこと。もう1つは、受験生の知識が不十分なこと。
私が思うに、福祉系の資格試験の合格率が低い最も大きな理由は後者だ。「本気で受験してない人」が多い。「ダメなら、もう1回受験するからいいや」という気持ちで試験に臨んだのでは、合格できるわけがない。私の知る限り、本気で勉強している人は必ず合格している。医師や看護師との違いは、ここにある。
つまり、合格率が低いのは、問題のレベルが高いのではない。「本気モード」ではない人達が数多く受験している(母数を増やしている)ため、相対的に合格者の割合が少なくなっている(=合格率の低い難しい試験に見える)のである。ということは、本気で勉強すれば(マークシートの回答欄を間違えない限り)合格するものなのだ。
資格試験が大学入試と違う点は、「上から何番目までを合格にする(=定員が決まっている)」というものではないこと。「一定程度できた人は全員合格にする(=定員が決まっていない)」という性格を持っている。この点をよくよく覚えておいてほしい。
私が思うに、福祉系の資格試験の合格率が低い最も大きな理由は後者だ。「本気で受験してない人」が多い。「ダメなら、もう1回受験するからいいや」という気持ちで試験に臨んだのでは、合格できるわけがない。私の知る限り、本気で勉強している人は必ず合格している。医師や看護師との違いは、ここにある。
つまり、合格率が低いのは、問題のレベルが高いのではない。「本気モード」ではない人達が数多く受験している(母数を増やしている)ため、相対的に合格者の割合が少なくなっている(=合格率の低い難しい試験に見える)のである。ということは、本気で勉強すれば(マークシートの回答欄を間違えない限り)合格するものなのだ。
資格試験が大学入試と違う点は、「上から何番目までを合格にする(=定員が決まっている)」というものではないこと。「一定程度できた人は全員合格にする(=定員が決まっていない)」という性格を持っている。この点をよくよく覚えておいてほしい。
「満点」を目指す必要はない
そう考えると、100点満点を目指して勉強する必要はない。平均で60点(1科目の得点率が60%)取れるように勉強すればよいのだ。「平均で60点(60%)」というのは、多少不得意な科目があっても「それはそれ」として、得意な科目で高得点をねらうということだ。クドイようで申し訳ないが、100点(100%)を目指して勉強する必要は、ない。
ここで重要なことは、自分の「得意な科目」と「そうでない科目」をどうやって見分けるかである。詳細は追々説明するが、簡単にいえば、一度すべての科目の過去問題を解いて一覧表にする。つまり、自分の得点を「見える化」することである。グラフにして表現すれば、「どの科目が苦手か」「他の科目と比べてどの程度できないのか」が一目瞭然となる。まずは、「得意な科目」と「得意でない科目」を客観的に表現し、自分の「知的コンディション」を把握することである。
効果的学習法を開始した直後は、ほぼすべての科目について「得点が伸びない」という状況が続く。しかし、心配する必要はない。最初から「できる科目」ばかりだったら勉強する必要はないではないか。「そうでない科目」があるからこそ、勉強するのである。
大切なのは、(1)現在の知的コンディションを把握すること、(2)どの科目をどの程度強化すれば良いのかを見分けること、(3)学習効果をモニターすること、である。100点(100%)を目指して、無駄な時間を使う必要はない。目標はあくまでも「平均60点(60%)」である。
ここで重要なことは、自分の「得意な科目」と「そうでない科目」をどうやって見分けるかである。詳細は追々説明するが、簡単にいえば、一度すべての科目の過去問題を解いて一覧表にする。つまり、自分の得点を「見える化」することである。グラフにして表現すれば、「どの科目が苦手か」「他の科目と比べてどの程度できないのか」が一目瞭然となる。まずは、「得意な科目」と「得意でない科目」を客観的に表現し、自分の「知的コンディション」を把握することである。
効果的学習法を開始した直後は、ほぼすべての科目について「得点が伸びない」という状況が続く。しかし、心配する必要はない。最初から「できる科目」ばかりだったら勉強する必要はないではないか。「そうでない科目」があるからこそ、勉強するのである。
大切なのは、(1)現在の知的コンディションを把握すること、(2)どの科目をどの程度強化すれば良いのかを見分けること、(3)学習効果をモニターすること、である。100点(100%)を目指して、無駄な時間を使う必要はない。目標はあくまでも「平均60点(60%)」である。