「できるだけ時間や労力をかけずに合格したい!」。これは全受験生に共通する願いでしょう。この連載では、指導した受験生を全員合格に導いた実績をもつ筆者が編み出した「効果的学習法」を紹介していきます。
最終回 最後の仕上げはマインドセット
「効果的学習法」の連載もいよいよ最終回となった。実際の試験日まではまだ時間があるが、試験直前の時期の過ごし方についてふれてみたい。試験日が近づいたら、「あそこに何か書いてあったな」と思い出して、また読み返していただければ幸いである。
ベストコンディションを作る
風邪をひいて受験できなかった、体調がイマイチだった、ベストを尽くせなかった……。厳しいようだが、そんなことは理由にならない。勉強のやりすぎでストレスをためたり、抵抗力を落としていれば、身体は素直に風邪をひく。体調を整えておくのも受験準備のうちだ。ここまできて、当日寝こんでいるようでは笑えない。
試験前ラスト1週間は、知的コンディションに加えて、身体的なコンディションも整えていく時期だ。心と身体、いずれもベストなコンディションで本番に臨みたい。
夜型の人でも、12時には布団に入ろう。湯上りには軽くストレッチ。1日働いてくれた筋肉たちを弛緩させる。寝る前に温かいミルクを飲むと、心地よい眠りにつける。横になったら「合格するぞ!」と念じる。
朝、目が覚めたら、心臓から最も遠い場所(足の指や手の指)を動かす。少しずつ心臓に近づくよう、動かす部位を移動させていく。全身の関節と筋肉を目覚めさせ、布団から出る前に爽やかにこう言おう。「合格するぞ!」
仕事は手を抜かずに適度にこなす。残業は極力避ける。避けるためには時間内に効率よく働く。「明日にしよう」ではなく、今日中に、時間内にやるべきことを終了させる。
試験前ラスト1週間は、知的コンディションに加えて、身体的なコンディションも整えていく時期だ。心と身体、いずれもベストなコンディションで本番に臨みたい。
夜型の人でも、12時には布団に入ろう。湯上りには軽くストレッチ。1日働いてくれた筋肉たちを弛緩させる。寝る前に温かいミルクを飲むと、心地よい眠りにつける。横になったら「合格するぞ!」と念じる。
朝、目が覚めたら、心臓から最も遠い場所(足の指や手の指)を動かす。少しずつ心臓に近づくよう、動かす部位を移動させていく。全身の関節と筋肉を目覚めさせ、布団から出る前に爽やかにこう言おう。「合格するぞ!」
仕事は手を抜かずに適度にこなす。残業は極力避ける。避けるためには時間内に効率よく働く。「明日にしよう」ではなく、今日中に、時間内にやるべきことを終了させる。
心を整える
試験日が近づき、いよいよ秒読み段階に入ると、心は2つの状態を揺れ動く。
「合格する!」←→「ちょっと不安(あるいは「落ちたらどうしよう!」)」
プレッシャーが押し寄せて「弱気モード」に入ると、「ちょっと不安…」→「大丈夫かな…」→「落ちたらどうしよう…」→「職場に顔出せない…」→「カッコ悪い…」の悪循環が始まる。キリがない。
このモードは誰でもすぐに陥る。人間は「弱気モード」や「不安モード」に入りやすくできている。不安はオートマチックで無限大に広がる。特に身体が疲れてくると、「弱気モード」に入りやすいので注意が必要だ。
気持ちが「弱気モード」に入ったら、速攻でモードチェンジする。マインドを「リセット」するのだ。今さら不安になってもしかたがない。「ここまできたら、やるしかない!」のである。時間が経てば必ず「その日(試験日)」はやってくる。だから「来い!!」という気持ちで堂々と待てばよい。
では、待っている間は何をするか。
何事もポジティブに考えるのだ。試験のことだけにとどまらず、仕事のこと、プライベートなこと、言葉遣いや日々の行動に至るまで、すべてをポジティブに考える。“よい行い”を心がけ、自分のまわりに感謝する。そうすると、精神的なパワーがぐんぐん高まる。パワーが高まると、“よいこと”が自分のまわりに起こってくる。このモードのなかで、もう一度過去問をやってみてほしい。
ここから先、受験当日までの間は、これまで蓄えてきた情報を上手にアウトプットする状態を作り上げることが重要だ。その状態を作るために、精神的なパワーをどんどん高めていく。
何事もポジティブに考えて行動する。寝る前と、朝起きてから、「よしっ! 合格するぞ!」を声に出して言う。
最終回までご愛読ありがとうございました。みなさんの健闘を心より祈念いたします。
「合格する!」←→「ちょっと不安(あるいは「落ちたらどうしよう!」)」
プレッシャーが押し寄せて「弱気モード」に入ると、「ちょっと不安…」→「大丈夫かな…」→「落ちたらどうしよう…」→「職場に顔出せない…」→「カッコ悪い…」の悪循環が始まる。キリがない。
このモードは誰でもすぐに陥る。人間は「弱気モード」や「不安モード」に入りやすくできている。不安はオートマチックで無限大に広がる。特に身体が疲れてくると、「弱気モード」に入りやすいので注意が必要だ。
気持ちが「弱気モード」に入ったら、速攻でモードチェンジする。マインドを「リセット」するのだ。今さら不安になってもしかたがない。「ここまできたら、やるしかない!」のである。時間が経てば必ず「その日(試験日)」はやってくる。だから「来い!!」という気持ちで堂々と待てばよい。
では、待っている間は何をするか。
何事もポジティブに考えるのだ。試験のことだけにとどまらず、仕事のこと、プライベートなこと、言葉遣いや日々の行動に至るまで、すべてをポジティブに考える。“よい行い”を心がけ、自分のまわりに感謝する。そうすると、精神的なパワーがぐんぐん高まる。パワーが高まると、“よいこと”が自分のまわりに起こってくる。このモードのなかで、もう一度過去問をやってみてほしい。
ここから先、受験当日までの間は、これまで蓄えてきた情報を上手にアウトプットする状態を作り上げることが重要だ。その状態を作るために、精神的なパワーをどんどん高めていく。
何事もポジティブに考えて行動する。寝る前と、朝起きてから、「よしっ! 合格するぞ!」を声に出して言う。
最終回までご愛読ありがとうございました。みなさんの健闘を心より祈念いたします。