介護福祉士国家試験(平成21年度・第22回) 問題文
形態別介護技術(事例)・9問
・合否の判定や設問内容についてのお問い合わせには応じかねますのでご了承願います。
|社会福祉概論(8問) |老人福祉論(10問) |障害者福祉論(4問) |リハビリテーション論(4問) |社会福祉援助技術(演習を含む)(8問) |レクリエーション活動援助法(6問) |老人・障害者の心理(8問) |家政学概論(8問) |医学一般(12問) |精神保健(4問) |介護概論(8問) |介護技術(11問) |介護技術(事例)(9問) |形態別介護技術(11問) |形態別介護技術(事例)(9問) |
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事例問題1
消化管ストマを造設している高齢者に関する次の事例を読んで,問題112から問題114までについて答えなさい。
〔事 例〕
Hさん(75歳,女性)は,結腸がんのため2年前に下行結腸ストマ造設手術を行った。その後一人で生活をし,ストマの自己管理や身の回りのこともできていたが,身寄りがないのでケアハウスで生活するようになった。前向きに生きていこうと考え,買い物や映画鑑賞にもよく出かけていた。
Hさんは,元来几【き】帳面な性格であるため,ストマの管理に関する注意事項を守ろうと努力しているが,現在は少しお腹が張ると訴えている。
2週間前に買い物に出かけた後から元気がなく,自室にこもり,入浴をしなくなった。また,ストマの自己管理もおぼつかなくなってきており,ストマ周辺の皮膚にびらんが見られるようになった。
消化管ストマを造設している高齢者に関する次の事例を読んで,問題112から問題114までについて答えなさい。
〔事 例〕
Hさん(75歳,女性)は,結腸がんのため2年前に下行結腸ストマ造設手術を行った。その後一人で生活をし,ストマの自己管理や身の回りのこともできていたが,身寄りがないのでケアハウスで生活するようになった。前向きに生きていこうと考え,買い物や映画鑑賞にもよく出かけていた。
Hさんは,元来几【き】帳面な性格であるため,ストマの管理に関する注意事項を守ろうと努力しているが,現在は少しお腹が張ると訴えている。
2週間前に買い物に出かけた後から元気がなく,自室にこもり,入浴をしなくなった。また,ストマの自己管理もおぼつかなくなってきており,ストマ周辺の皮膚にびらんが見られるようになった。
問題112
次のうち,Hさんの通常の便の性状として,適切なものを一つ選びなさい。
1 液状便
2 液状便〜粥【かゆ】状便
3 粥状便〜軟便
4 軟便〜固形便
5 硬便
【問題112の解答】 4
1 液状便
2 液状便〜粥【かゆ】状便
3 粥状便〜軟便
4 軟便〜固形便
5 硬便
【問題112の解答】 4
問題113
Hさんの日常生活支援に関する次の記述のうち,適切でないものを一つ選びなさい。
1 ヨーグルトを勧めた。
2 栄養不足に注意した。
3 皮膚保護剤を貼りかえた。
4 かかりつけ医に連絡をした。
5 入浴を勧めた。
【問題113の解答】 3
1 ヨーグルトを勧めた。
2 栄養不足に注意した。
3 皮膚保護剤を貼りかえた。
4 かかりつけ医に連絡をした。
5 入浴を勧めた。
【問題113の解答】 3
問題114
次の会話を参考に,立案した介護計画に関する次の記述のうち,適切でないものを一つ選びなさい。
職員「1週間くらい前にHさんと話したときに,外出することに不安があるとおっしゃってました」
主任「不安の原因は分かりましたか」
職員「他の人に嫌な思いをさせたくないと思っているようです。外出したときに情けない思いをしたことがあったようです」
主任「Hさんは前向きな人ですから,少しずつ以前のような生活に戻ってほしいと思っています」
職員「どうすればHさんが安心して外出できるか,Hさんと一緒に考えてみます」
1 外出先のトイレの位置を確認する。
2 外出する前日の食事を減らす。
3 外出時に予備の装具を持参する。
4 外出時に消臭剤を持参する。
5 外出時に予備の下着を持参する。
【問題114の解答】 2
職員「1週間くらい前にHさんと話したときに,外出することに不安があるとおっしゃってました」
主任「不安の原因は分かりましたか」
職員「他の人に嫌な思いをさせたくないと思っているようです。外出したときに情けない思いをしたことがあったようです」
主任「Hさんは前向きな人ですから,少しずつ以前のような生活に戻ってほしいと思っています」
職員「どうすればHさんが安心して外出できるか,Hさんと一緒に考えてみます」
1 外出先のトイレの位置を確認する。
2 外出する前日の食事を減らす。
3 外出時に予備の装具を持参する。
4 外出時に消臭剤を持参する。
5 外出時に予備の下着を持参する。
【問題114の解答】 2
事例問題2
次の事例を読んで,問題115から問題117までについて答えなさい。
〔事 例〕
右利きの女性,Jさん(38歳)は,1年前に交通事故で脳の右半球に損傷を負い,重度の片麻痺と高次脳機能障害と診断を受けた。3か月前より,身体障害者更生施設に入所している。日中活動では立位安定の機能訓練が行われている。食事は自立しているが,排泄【せつ】,入浴などの日常生活には介助が必要である。
午後は,自分で車いすを操作し,花壇の見えるところまで室内を移動している。休日には夫と娘が面会に来ており,一緒に屋外の散歩を楽しんでいる。
次の事例を読んで,問題115から問題117までについて答えなさい。
〔事 例〕
右利きの女性,Jさん(38歳)は,1年前に交通事故で脳の右半球に損傷を負い,重度の片麻痺と高次脳機能障害と診断を受けた。3か月前より,身体障害者更生施設に入所している。日中活動では立位安定の機能訓練が行われている。食事は自立しているが,排泄【せつ】,入浴などの日常生活には介助が必要である。
午後は,自分で車いすを操作し,花壇の見えるところまで室内を移動している。休日には夫と娘が面会に来ており,一緒に屋外の散歩を楽しんでいる。
問題115
次の記述のうち,Jさんの行為として出現しないものを一つ選びなさい。
1 車いすのブレーキを掛け忘れる。
2 車いすが左側の物にぶつかる。
3 施設内で迷子になる。
4 左手で本のページをめくる。
5 衣服を裏返しに着てしまう。
【問題115の解答】 4
1 車いすのブレーキを掛け忘れる。
2 車いすが左側の物にぶつかる。
3 施設内で迷子になる。
4 左手で本のページをめくる。
5 衣服を裏返しに着てしまう。
【問題115の解答】 4
問題116
花壇を見ていたJさんが車いすから立とうとして転倒した。転倒防止に関する次の記述のうち,最も適切なものを一つ選びなさい。
1 立位動作の支援は訓練時に限定する。
2 車いすにY字帯をつける。
3 車いすに離床センサーをつける。
4 日々の散歩の付き添いは家族に任せる。
5 車いすの使用時間を限定する。
【問題116の解答】 3
1 立位動作の支援は訓練時に限定する。
2 車いすにY字帯をつける。
3 車いすに離床センサーをつける。
4 日々の散歩の付き添いは家族に任せる。
5 車いすの使用時間を限定する。
【問題116の解答】 3
問題117
娘さんの卒業式が2週間後にありJさんは出席を希望している。家族は,「出席させたいが心配である」と話している。家族への支援に関する次の記述のうち,適切でないものを一つ選びなさい。
1 式の終了まで参列できるように励ます。
2 事故が発生した場合の対処を相談しておく。
3 車いす対応が可能な車で行くように勧める。
4 車いす移動や排泄の介助を練習してもらう。
5 会場の環境,設備を事前に確認するように勧める。
【問題117の解答】 1
1 式の終了まで参列できるように励ます。
2 事故が発生した場合の対処を相談しておく。
3 車いす対応が可能な車で行くように勧める。
4 車いす移動や排泄の介助を練習してもらう。
5 会場の環境,設備を事前に確認するように勧める。
【問題117の解答】 1
事例問題3
呼吸器障害のあるKさんの在宅生活に関する次の事例を読んで,問題118から問題120までについて答えなさい。
〔事 例〕
Kさん(70歳,男性)は,単身生活をしていた。10年前に慢性閉塞【そく】性肺疾患と診断され治療を続けてきた。3か月前呼吸困難となり入院したが,2週間前に退院し在宅酸素療法が開始された。介護保険の認定は要介護2であった。退院後は共働きの長男夫婦がKさん宅に同居することになった。週2回程度の入浴を許可されているが,長男夫婦は鼻カニューレをしながらの入浴介助に不安があり,自分たちでは行っていない。Kさんは,同居期間が短い長男の妻に対して遠慮することも多く,昼食の準備は自分で行おうとしているが,食欲がないと食事を摂取しないときがある。退院時,訪問看護と訪問介護が導入された。訪問介護では清潔保持,調理の介助,月1回の通院介助が行われている。
呼吸器障害のあるKさんの在宅生活に関する次の事例を読んで,問題118から問題120までについて答えなさい。
〔事 例〕
Kさん(70歳,男性)は,単身生活をしていた。10年前に慢性閉塞【そく】性肺疾患と診断され治療を続けてきた。3か月前呼吸困難となり入院したが,2週間前に退院し在宅酸素療法が開始された。介護保険の認定は要介護2であった。退院後は共働きの長男夫婦がKさん宅に同居することになった。週2回程度の入浴を許可されているが,長男夫婦は鼻カニューレをしながらの入浴介助に不安があり,自分たちでは行っていない。Kさんは,同居期間が短い長男の妻に対して遠慮することも多く,昼食の準備は自分で行おうとしているが,食欲がないと食事を摂取しないときがある。退院時,訪問看護と訪問介護が導入された。訪問介護では清潔保持,調理の介助,月1回の通院介助が行われている。
問題118
次のうち,Kさんの食事に対する助言として,適切でないものを一つ選びなさい。
1 食事は,ゆっくり摂取する。
2 水分摂取は,痰【たん】の排出を助ける。
3 低カロリーのものを多く摂取する。
4 食事は,回数を増やして摂取する。
5 食欲がなく食事が進まない場合は間食をとる。
【問題118の解答】 3
1 食事は,ゆっくり摂取する。
2 水分摂取は,痰【たん】の排出を助ける。
3 低カロリーのものを多く摂取する。
4 食事は,回数を増やして摂取する。
5 食欲がなく食事が進まない場合は間食をとる。
【問題118の解答】 3
問題119
Kさんの通院介助に関する次の記述のうち,適切でないものを一つ選びなさい。
1 余裕をもったスケジュールを立てる。
2 携帯用酸素ボンベの残量を確認しておく。
3 呼吸困難があるときには休憩をとる。
4 肺機能訓練のために階段昇降を行う。
5 帰宅後はうがいと手洗いを励行する。
【問題119の解答】 4
1 余裕をもったスケジュールを立てる。
2 携帯用酸素ボンベの残量を確認しておく。
3 呼吸困難があるときには休憩をとる。
4 肺機能訓練のために階段昇降を行う。
5 帰宅後はうがいと手洗いを励行する。
【問題119の解答】 4
問題120
長男夫婦に入浴介助の方法を指導する際の留意点に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。
1 時間をかけてゆっくり入浴する。
2 口唇が紫色の場合は入浴しない。
3 身体を洗うときは,全介助で行う。
4 首まで湯につかる。
5 入浴後は冷房のきいた部屋で休む。
【問題120の解答】 2
1 時間をかけてゆっくり入浴する。
2 口唇が紫色の場合は入浴しない。
3 身体を洗うときは,全介助で行う。
4 首まで湯につかる。
5 入浴後は冷房のきいた部屋で休む。
【問題120の解答】 2