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まだまだあるぞ! 保育現場の「なぞルール」
―根拠のないルールや習慣を見直せば、保育はもっとよくなる―

内容紹介

「なぞルール」をさがすと、保育はもっとよくなる!?

 好評の『見直そう! 保育現場の「なぞルール」』の続編が待望の刊行! 前作の読者から多く寄せられる声に応えて、本書は「根拠や理由が明確でないにもかかわらず伝統的にくり返し行われる行為やルール」をなぞルールとして取り上げて紹介するだけでなく、自園の保育を見直すために具体的にどうすればよいのか、園内研修等の仕方についてもわかりやすく紹介しています。
 「なぞルール」の背景や何が問題なのかを示し、必要に応じて見直し変えていくための視点や方法、工夫を示して、楽しみながら自園の保育の課題も改善できるお得な一冊となっています。

編集者から読者へのメッセージ

 2023年7月に発行した『見直そう! 保育現場の「なぞルール」』が、好調な動きを見せてくれました。第1弾には30の「なぞルール」を収載していますが、書籍の製作中に著者の石井先生にお聞きすると、今回は収載できなかったが、まだまだ多くの「なぞルール」があるとのこと。
 第1弾と切り口を変えた「なぞルール」本の第2弾を考えられないか。そう思いつつ、石井先生とやりとりをすると、石井先生の元にも「「なぞルール」をテーマとして、講演・研修をしてほしい」という声が寄せられているといいます。
 そこで第2弾となる本書では、「なぞルール」をさがす意義や、園の課題を見つけその課題を改善する園内研修への取り入れ方についても詳しく解説をすることで、具体的なアクションを起こせることもポイントとしました。そうすることにより、職員同士のコミュニケーションの活性化にもつながり、能動的に自園の保育の質向上に取り組むことにつながる利点も盛り込みました。
 近年、保育では「評価」が求められるようになっています。ともするとネガティブな印象で受け取られがちですが、“なぞルール”の発見、そして改善をもとに行うと考えると、前向きに考えられると思います。本書を活用して、ご自身の、また自園の保育を振り返り、楽しみながら、必要に応じて改善に向けたアクションに着手していただければ嬉しく思います。

主な目次

第1章 見つけよう!「なぞルール」―「なぞルール」研修のススメ
園内研修はなぞだらけ!?/「なぞルール」「にこルール」をさがす意義/「なぞルール」をさがす2つの視点とチェックポイント/「なぞルール」研修のための5つの約束/「なぞルール」研修の流れ/「なぞルール」「にこルール」の検討[計画]/「なぞルール」「にこルール」の検討[実践]/「なぞルール」を改善するCAPD/「なぞルール」研修と自己評価 Column 声

第2章 保育現場の「なぞルール」
Part1 保育の言葉
①子どもは、手を出さず「見守る」/②保育は「子ども主体」が大切/③「意欲的に取り組む」姿を期待する/④子どもには幼児語で親しみやすく/⑤みんな一緒にごあいさつ/⑥ニーズにこたえるのが「子育て支援」 Column にこルール
Part2 保育のねらい
①就学準備は“きちんと座る”/②異年齢保育は年上の子が年下の子をお世話する/③「がんばる」ことはすばらしい/④「貸して」「いいよ」で社会性を育てる/⑤同じ経験をすることが権利/⑥外では元気に体を動かして遊ぶ/⑦体操、絵画、音楽はプロにまかせる/⑧当番活動で責任感を育てる Column にこルール
Part3 保育者の専門性
①子どもには、できるだけ失敗させない/②室内は走らない/③自己評価=チェックリスト/④加配は「〇〇さんの先生」/⑤保育者は子どものよい手本/⑥「気になる子」だから仕方がない/⑦意見が分かれたら多数決/⑧子ども発の遊びには手を出さない/⑨保護者とは子どもを最終戦すべき存在/⑩保育は先輩から「型」を見て学べ Column にこルール
巻末付録

著者情報

石井章仁(いしい・あきひと)
大妻女子大学家政学部児童学科准教授
大学卒業後、学童保育指導員、保育士を経て、東京家政大学大学院修士課程修了。その後、東京YMCA社会体育・保育専門学校専任教員、城西国際大学福祉総合学部福祉総合学科助教、千葉明徳短期大学保育創造学科教授等を経て現職。
現在、複数の保育所、認定こども園、幼稚園で園内研修を定期的に行っている。令和3年度厚生労働省「地域における保育所・保育士等の在り方に関する検討会」構成員。著書に『エピソードでわかる! クラス運営に役立つスキル』(中央法規出版)、『見直そう! 保育現場の「なぞルール」―「あたりまえ」から抜け出せば、子どもはもっとのびのび育つ』などがある。