エビデンスに基づく周産期・母性看護ケア関連図
内容紹介
オールカラーで見やすいビジュアルガイド!
好評の「症状別」「疾患別」「消化器」「脳神経」「小児」「精神科」「老年」などに続く「看護ケア関連図シリーズ」の一冊で、今回は『周産期・母性看護』をテーマにした巻の登場です。
これまでのシリーズと同様に、オールカラーで非常に見やすく、また、周産期、婦人科にかかわる状態や疾患別に、解剖生理、症状、検査・診断、治療、看護の観察ポイント、看護目標、看護ケアまで詳細に解説しています。
39の状態・疾患の関連図を収載!
周産期、婦人科の臨床や実習時によく出会う39の状態・疾患について、誘因・原因からメカニズム、看護ケアまでを、看護ケア関連図として図式化し、一覧できるように整理しました。今まで結びつかなかった看護ケアのエビデンスが、一目瞭然でわかるようになっています。
本書の特徴
母性看護では正常経過をウェルネスの視点でとらえることが必要なため、本書ではまず、正常な妊娠・分娩・産褥・新生児の経過について、情報を統合してアセスメントし、それぞれの症状がどのようなエビデンスに基づいて看護ケア・治療とつながるのかをまとめました。
また、正常経過だけでなく、正常から逸脱した状態、周産期に起こりやすい疾患についても解説しています。どの情報がどのアセスメントと結びつき、リスクを引き起こすのか、よくわかると思います。
さらに、本書では、思春期から老年期に起こる主な婦人科疾患について網羅しましたので、母性看護だけにとどまらず、他分野でも活用できる内容になっています。
編集者から読者へのメッセージ
「正常経過」をしっかりと示す必要がある周産期の関連図をまとめるには、いわゆる疾患等をベースした関連図とはまた異なる難しさがありましたが、今回、経験豊富な教員の先生方を中心にわかりやすくまとめることができました。「39」もの状態・疾患を収載していますので、臨床で実践している看護師だけでなく、母性看護学実習に臨む学生さんにも、ぜひ役立てていただければと思っています。
主な目次
第Ⅰ部 周産期における変化とその影響
Ⓐ妊娠期の変化と母体・胎児への影響
Ⓑ分娩期の変化と母体・胎児への影響
Ⓒ産褥期の変化と母体への影響
Ⓓ新生児の出生後の変化とその影響
第Ⅱ部 ウェルネスで考える周産期の看護ケア関連図
はじめに―第Ⅱ部の関連図に使用する事例について
1.妊娠期
①妊娠期
2.分娩期
②経腟分娩
③無痛分娩
3.産褥期
④退行性変化
⑤進行性変化
⑥親役割の獲得
⑦退院後の生活調整
4 .新生児期
⑧子宮外適応
第Ⅲ部 問題志向型で考える周産期の看護ケア関連図
1.妊娠期
⑨妊娠悪阻
⑩妊娠貧血
⑪切迫早産
⑫妊娠高血圧症候群
⑬妊娠糖尿病
⑭多胎妊娠
⑮胎児発育不全
2.分娩期
⑯帝王切開
⑰前期破水
⑱弛緩出血
3.産褥期
⑲子宮復古不全
⑳乳腺炎
㉑尿路感染症
㉒産褥精神障害
㉓帝王切開術後
㉔多胎児出産後
㉕母子分離にある褥婦
4.新生児期
㉖低出生体重児
㉗新生児仮死
㉘呼吸障害
㉙心疾患
㉚高ビリルビン血症
第Ⅳ部 婦人科疾患の看護ケア関連図
㉛子宮筋腫
㉜子宮内膜症
㉝卵巣囊腫
㉞子宮頸がん
㉟子宮体がん
㊱卵巣がん
㊲異所性妊娠
㊳更年期障害
㊴骨盤臓器脱
著者情報
編集
細坂泰子 (慶應義塾大学看護医療学部教授)
執筆者(五十音順)
浅川友祈子 (東京慈恵会医科大学医学部看護学科助教)
飯島美穂 (慶應義塾大学病院看護部/がん看護専門看護師)
池下貴子 (大東文化大学スポーツ・健康科学部看護学科助教)
島田理恵 (慶應義塾大学病院看護部/がん看護専門看護師)
髙橋彩華 (慶應義塾大学看護医療学部助教)
辻 恵子 (慶應義塾大学看護医療学部准教授)
中野麻子 (慶應義塾大学病院看護部)
抜田博子 (帝京大学医療技術学部看護学科講師)
濱田真由美 (東京慈恵会医科大学医学部看護学科准教授)
春名めぐみ (東京大学大学院医学系研究科教授)
細坂泰子 (慶應義塾大学看護医療学部教授)
村井文江 (常磐大学副学長/看護学部教授)
山本 昌 (元・慶應義塾大学病院看護部)
米澤かおり (東京大学大学院医学系研究科講師)