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保育内容「言葉」と指導法 理解する・考える・実践する

内容紹介

 幼稚園教諭・保育士養成校向けの教科書。教職課程コアカリキュラムの「保育内容「言葉」指導法」と領域に関する専門的事項のモデルカリキュラム「幼児と言葉」、保育士養成課程の「保育内容「言葉」」に対応しています。

本書の特徴

  • ●保育内容の領域「言葉」に関する知識と、乳幼児への指導の内容・方法が〈理論編〉〈演習編〉〈実践編〉の3編15章で校正され、養成校の授業でも活用しやすいようにまとめられています。
  • ●豊富な事例を通して、学生が具体的な子どもの姿や子どもとの関わり方を学べるように工夫されています。
  • ●<理論編>では、乳幼児の言葉の発達や、それらについての研究などについて紹介しています。
  • ●<演習編>では、各章ごとに演習課題が掲載されていて、言葉の育ちに課題を抱える子どもや保護者への支援、子ども同士の話し合いや、子どもへの言葉かけについてます。
  • ●〈実践編〉では、絵本や紙芝居、人形劇などの児童文化財について理解し、それらを通した保育実践、言葉を育む環境づくりについて、聴いて、話して、実践しながら、考え、学べるようになっています。

編集者から読者へのメッセージ

 言葉は、子どもの中で自動的に育つものではないということが、本書の編集を通してよくわかりました。周りの大人たちからの働きかけや、温かいまなざしがあって、子どもからの発信をしっかり受け止めて返すという関係性があって、ようやくその中で子どもは大人に向けて言葉を発することができます。また、お友達との共感やぶつかり合いを通して、まさに育ち合いをしていく姿もあります。伝えたい相手がいる、伝えたいことがあるということが、何よりもその子どもの心と発達を支えることになるのだと思います。
 本書では、先人たちの言葉の研究や、子ども達の観察事例などから、言葉やコミュニケーションに関する探求の積み重ねを理解することができます。 情報機器(ICT)を活用した実践例や、子どもとメディアとの関係など、新しい知見や取り組みについても学ぶことができます。おすすめの絵本や紙芝居も多数紹介していますので、素敵な言葉やストーリーに出会って、ワクワクした気持ちで、豊かな言葉の世界を子ども達と楽しんで、実践にも臨んでいただきたいと思います。

主な目次

1章 言葉の意義と機能
2章 領域「言葉」と保育
3章 乳幼児期の子どもの発達のプロセス
4章 言葉と環境
5章 困難を抱える子ども達と言葉
6章 子ども同士の話し合い
7章 保育者の言葉かけを考える
8章 児童文化財の意義
9章 言葉を育て楽しさを広げる児童文化財1-絵本
10章 言葉を育て楽しさを広げる児童文化財2-紙芝居
11章 言葉を育て楽しさを広げる児童文化財3-エプロンを使ったシアター
12章 言葉を育て楽しさを広げる児童文化財4-パネルシアタ-
13章 言葉を育て楽しさを広げる児童文化財5-ペープサート・人形劇
14章 言葉を育て楽しさを広げる児童文化財6-劇あそび・劇づくり
15章 領域「言葉」の指導計画と指導案

著者情報

  • ●編者=齋藤政子(明星大学教育学部教授)
  • ●執筆者=市野繁子、井上宏子、大屋壽海、小川貴代子、北相模美恵子、小谷宜路、齋藤政子、中村麻衣子、韓仁愛、藤枝充子、藤本朋美、古橋真紀子、松田聖子、武藤篤訓、安田真紀子、山下晶子、呂小耘