第8回 望ましい人物の人間像
―人の香気を感じとれ―
筆者の場合、今後もつきあうしん友となるのは、次の五つのイメージのうち二つ以上身についている人物と受けとめて、中身の濃い人間交流を心がけている。
いくらつきあっても疲れない人
余計なことまでやって相手を疲れさせることをしないケジメと心くばりがあって、つきあうことが楽しいというムードがお互いの間にある。
いくらつきあっても退屈しない人
つきあいの中に心に残る演出、楽しい仕掛けを心がけていて飽きさせない。いつも何かに燃えているので、そのテレパシーを浴びせられて快い刺激を受ける。さらに、ユーモアやウィットを理解する心の持ち主であることだ。
共存共栄をはかって伸びていく人
自分だけでなく、相手と一緒になって明日へ向かって伸びていこうとする、そんな熱い心づかいがそこにあるのでゆさぶられてしまう。お互いに主体性を持ってつきあえるいい関係だ。
度量が広い人
人の話によく耳を傾ける心の広さがある。エクボ(長所)には両目を開けて、アバタ(短所)には片目をつぶるという、ゆとりある姿勢があることもいい。
ヒューマニティのある人
人間がとても温かい。勇気、判断力、明るさ、親しみやすさ、思いやり、謙虚さといったようなプラスの人格を身につけている。
心の冷たい人は、とかく自分の都合で相手を動かそうとする傾向が強く、相手の心にアレルギーを惹き起こしがちである。
上に述べたような教養に裏づけられた豊かな情感で、人の心にさわやかな印象を残してくれる人物、こんな魅力ある個性の持ち主(しん友)を一人でも多く探し求めるように努めている。
限りある人生においては望ましい人間像を明確にして、しん友とのつきあいを大切にしながら共に大きく成長したいと思う。
ちなみにここで、日頃遠慮したい人間像をいくつか挙げてみよう。
その場の雰囲気をわきまえずに自分の話に酔って、周囲に口害を与えていく「自己陶酔(ナルシス)型」、いつもグチやボヤキぶしで人生に対して逃げの姿勢でいる「逃避型」、何かにつけこちらの能力や人脈を利用しようとする図々しい「打算型」、そして過去の世界にどっぷり浸って引きこもってしまう「郷愁型」の人物には、こちらから積極的な働きかけをせずに、接触されれば応えるといった受身の対応になりがちである。
心の冷たい人は、とかく自分の都合で相手を動かそうとする傾向が強く、相手の心にアレルギーを惹き起こしがちである。
上に述べたような教養に裏づけられた豊かな情感で、人の心にさわやかな印象を残してくれる人物、こんな魅力ある個性の持ち主(しん友)を一人でも多く探し求めるように努めている。
限りある人生においては望ましい人間像を明確にして、しん友とのつきあいを大切にしながら共に大きく成長したいと思う。
ちなみにここで、日頃遠慮したい人間像をいくつか挙げてみよう。
その場の雰囲気をわきまえずに自分の話に酔って、周囲に口害を与えていく「自己陶酔(ナルシス)型」、いつもグチやボヤキぶしで人生に対して逃げの姿勢でいる「逃避型」、何かにつけこちらの能力や人脈を利用しようとする図々しい「打算型」、そして過去の世界にどっぷり浸って引きこもってしまう「郷愁型」の人物には、こちらから積極的な働きかけをせずに、接触されれば応えるといった受身の対応になりがちである。