第1回 あなたは人生会社の経営者だ
―つきあい上手からのメッセージ―
自分のことは自分で面倒をみよう
あなたは、自分という人生会社(自分カンパニー)の経営者であると、しっかり自覚しているだろうか。
このまま年老いていくのはもったいないと思うなら、サマ変わりしていく時代の流れに合わせて、時には生き方の軸を変えてみせることも必要だ。なぜなら経営者の経営能力というのは、変化に対応する能力であるからだ。
21世紀は「人間が主役」となる時代である。かつては、企業が主役で、企業のシナリオどおりに働く“会社人間”であるのがよしとされていたが、長期にわたる不況のせいでいまや先行きのシナリオが描けないことから、自分のことは自分で面倒をみなくてはならない世の中だ。自分がシナリオを書き、自分で演出して、自ら演技をする自立人間になっていくのが、これからの人生をしなやかに生き抜くためのパスポートになることだろう。
このまま年老いていくのはもったいないと思うなら、サマ変わりしていく時代の流れに合わせて、時には生き方の軸を変えてみせることも必要だ。なぜなら経営者の経営能力というのは、変化に対応する能力であるからだ。
21世紀は「人間が主役」となる時代である。かつては、企業が主役で、企業のシナリオどおりに働く“会社人間”であるのがよしとされていたが、長期にわたる不況のせいでいまや先行きのシナリオが描けないことから、自分のことは自分で面倒をみなくてはならない世の中だ。自分がシナリオを書き、自分で演出して、自ら演技をする自立人間になっていくのが、これからの人生をしなやかに生き抜くためのパスポートになることだろう。
大切なのは、いい人との出会い
このパスポートを取得するためには、いい人との出会いが大切だ。人と出会うことによって人間は磨かれ、さらに成長していける。だがそれも、あなたの人生戦略においてどのように生きていきたいのか、バネとなる目標をもつことではじめて可能なのだ。
戦略目標が明確でないと、今後、人間関係やライフスタイルをどう展開したらよいのか戸惑うことになりかねない。
戦略目標が明確でないと、今後、人間関係やライフスタイルをどう展開したらよいのか戸惑うことになりかねない。
「縁」「人」「しぐさ」を頼りに、人間関係の深化を
さらに、目標の実現には人間関係という視点からみた現状認識が大事である。近ごろは三つのこだわり――「縁」「人」「しぐさ」――が強く感じられる。一人で生きにくい現状では共生を目指して、学縁、仕事縁、趣味縁、地縁などの接点がある身近な人間関係の井戸を掘り下げていって、その延長線上に「縁」をつなげていく。なにかの縁があることは相手の正体を把握しやすい。
こうして見出した納得できる「人」とつきあい、仕事をやっていくという具合に、あなたなりのこだわりに徹して生きるほうが、人間関係に振り回されることなく、疲れない生き方ができよう。そして今、人の心を動かしていくのは、ハイテクが進むにつれて、逆にバランスをつけるように、人間くさいしぐさや人間らしいしぐさからくるゆさぶりなのだ。 「しぐさ」にはその人の心のあり様が反映されていくものである。
こうして見出した納得できる「人」とつきあい、仕事をやっていくという具合に、あなたなりのこだわりに徹して生きるほうが、人間関係に振り回されることなく、疲れない生き方ができよう。そして今、人の心を動かしていくのは、ハイテクが進むにつれて、逆にバランスをつけるように、人間くさいしぐさや人間らしいしぐさからくるゆさぶりなのだ。 「しぐさ」にはその人の心のあり様が反映されていくものである。
「人生舞台」は、自分が主役だという決意を
これからの人生は、このようなこだわりをつねに意識しながら、観客や評論家の立場になって他人事のように自分の人生を生きるのではなく、「人生舞台」では、あなた自身が主役を演じていくという確固たる決意をもって生き抜くことが極めて肝心なのである。
- 著者である青木匡光さんのお話がラジオでお聴きになれます。
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「NHKラジオ深夜便 こころの時代」
◆タイトル :「熟年時代のしん友づくり」
◆放送予定日:平成20年4月6日(日)・7日(月)午前4時台 両日とも40分間
※前回、放送された「不況の中の人間関係」(平成15年1月19日〜20日放送)は、反響も大きく、CD化もされました。この機会に、ぜひ、お聴きいただければと思います。