第3回 しん友(新友・真友・心友)探しの旅に出よう
人間関係が豊かな時間をつくる
人の幸せの総量というのは、あなたを支える心強いしん友(新友・真友・心友)と心豊かに共有する時間の総量ではないかと思う。今日の飽食の時代にあってはこれからの人生でいちばん充実感を味わえるのは、モノやカネの豊かさよりも人間関係を通して得られるタイムリッチなのではあるまいか。
したがって、人生後半はふつうのつきあいで済む人にはさらりとした対応で流していって、しん友にしたいと思えるような人に対してはひと味ちがう楽しい工夫をしてみるのがいい。だれとでも公平につきあうことを考えて行動していると、時として他人のエネルギーにふり回されてしまうからだ。さほど大切でない人間関係にスタンス(距離)を広げておく知恵が必要なのである。
したがって、人生後半はふつうのつきあいで済む人にはさらりとした対応で流していって、しん友にしたいと思えるような人に対してはひと味ちがう楽しい工夫をしてみるのがいい。だれとでも公平につきあうことを考えて行動していると、時として他人のエネルギーにふり回されてしまうからだ。さほど大切でない人間関係にスタンス(距離)を広げておく知恵が必要なのである。
自らの人生哲学に照らしてアンテナを張ろう
人を見る目は、物心ついてから今日まで積み上げてきた人間関係から得た判断力の集大成であって、いってみればあなたの人生哲学そのものだろう。だから、現時点におけるあなたの総力をあげて一人でも二人でもしん友を求めて、日ごろから目を光らせておくことである。そこで、具体的にどういう人物をしん友にしたいのかあいまいであっては、いつになってもそんな人との触れ合いは期待できない。
「人間の香り」=個性や心の魅力などの総和
その点について筆者は、人を惹きつける「人間の香り」ということを意識している。あなたが紫という香りが好きだったら、その紫の香りで共通する人を追求することがしん友を掴むことにつながっていく。つまり、あなたと相性の合う香りの延長線上、しかもその範囲でしかしん友探しはできないということだ。あなたが自分の好きな香りを発見し、その香りに合う人を見つけるように心がけてみるといい。
その際に、せっかくよい出会いがあっても相手を惹きつけるような自分の香りを開発していないと、相手にとって一歩踏み込んでくる意欲が湧かないので、距離を置いた顔を見知るだけの「知り合い」にとどまってしまう。顔見知りがいくら多いからといって、しん友が得られたとは必ずしもいえまい。
その際に、せっかくよい出会いがあっても相手を惹きつけるような自分の香りを開発していないと、相手にとって一歩踏み込んでくる意欲が湧かないので、距離を置いた顔を見知るだけの「知り合い」にとどまってしまう。顔見知りがいくら多いからといって、しん友が得られたとは必ずしもいえまい。
自分の香りを見極めて、しん友探しを
人間の香りというのは、その人の個性や心の魅力などの総和である。誠実な心とかひたむきな情熱、思いやりから香り立つものである。基本的な自分の香りを出していくことが肝心なのだ。小手先では人の心を掴めない。まずは、あなた自身の香りの見直しをやってみて、その上であなたの香りに合う人とのめぐりあいを求めて広く人間行脚に努めることである。