現役訪問看護師イラストレーター・きつねの 訪問看護あるある図鑑 第4回「『寄り添う』と『入りこみすぎる』の境界線、むずかしい…」

2026/09/16

 

『寄り添う』ってどこまでだろう?


こんにちは! 
訪問看護師イラストレーターのきつねです!
訪問看護あるあるの第4回目は「『寄り添う』と『入りこみすぎる』の境界線、むずかしい…」です。


 

 

訪問看護をしていると、利用者さんだけでなく、
そのそばにいる家族とも深く関わることがあります。

 

毎日の介護を担っている家族だからこそ知っていることがあったり、
本人には言えない本音を聞かせてもらったり。

 

利用者さんの暮らしを支えるうえで、家族の存在はとても大きく、
家族も含めて一緒に考えていけることは、
訪問看護の醍醐味のひとつだと感じています。

 

でも距離が近いからこそ、 

 

『本人はこうしたい』
『でも家族はこうしてほしい』

 

という、どちらの気持ちもわかるからこそ、
その間に立つ訪問看護師が板挟みになることも少なくありません。

 

私は今どちらかの『味方』になっていないだろうか。

 

医療者として必要なことを伝えられているだろうか。

 

『この人にはこうしてほしい』という私自身の主観が、知らないうちに入りこんでいないだろうか。

 

   

正直、どこまでが『寄り添う』で、
どこからが『入りこみすぎる』なのかわからなくなることもあります。

 

でも本人も家族も、そして私たち医療者も、立場や見えている景色が違うだけで、
きっとそれぞれに『その人のことを思って』考えている。

 

だからこそ、在宅での選択にはひとつの正解がないのだと思います。

 

誰かの意見を『正解』にするのではなく、それぞれの想いを聞きながら、
本人にとって・家族にとって、今どんな選択ができるのかを一緒に考えていく。

 

その過程は難しく、迷うこともたくさんあります。

 

渦中にいるときは『大変すぎる…』と弱音を吐くこともありますが、
そんな『答えのない問い』を一緒に考え続けられることも、
訪問看護師としてのやり甲斐であり、この仕事の面白さなのだと私は感じています。


 

訪問看護師イラストレーター きつね

看護師歴18年/訪問看護師歴5年目/防災士/イラストレーター

『訪問看護のリアルな魅力を伝えたい!』
という想いから2024年よりInstagramで訪問看護師イラストエッセイ発信活動を開始。
現在も現役訪問看護師として日々在宅医療に携わりながら、イラスト制作やロゴデザイン、ZINE制作、グラフィックレコーディングなど、『医療』を『伝える』から『届く』カタチにデザインする活動を行っている。好きな言葉は『三連休』。