◎社会福祉士 わたしの合格体験記(第2回)
2025.06.20

社会福祉士国家試験の受験体験談をご紹介!
◎ペンネーム:You
社会福祉士を目指したきっかけ
1つは認知症の祖母を支援していたケアマネジャーとの出会いが挙げられます。家族で祖母を介護していましたが、祖母を支える選択肢を広げてくれたケアマネジャーを通して、福祉の仕事に興味をもちました。
もう1つは高校の先生からのアドバイスで、「福祉に向いているんじゃないか」という助言もあり、福祉の資格について調べた結果、福祉学部の大学に進学するとともに社会福祉士の資格取得を目指すことにしました。
国家試験対策のスケジュールと使用した教材
4~5月頃
『社会福祉士国家試験 過去問一問一答+α』(中央法規)を電車移動の時間などを使って、目を通しました。公務員の福祉職を就職先に含めていたこともあり、重なる科目(6科目ほど)に先行して取り組みました。
6月頃
社会福祉士受験対策パックの教材を購入しました。ただ、後半の時期は学習が追い付かず、ほとんど手つかずとなってしまいました。
7~11月頃
「模擬試験」を3回受けました。参考書を読むだけでは内容が頭に入ってこない(定着しない)ため、模試の問題に参考書に記載された関連事項を書き込み、連鎖的(芋づる式)に学習を進めました。
12月以降
「過去問解説集」(問題と解説が見開きになった解説集)を3周(最初から最後までを3回)ほど解きました。1日40問を解き、選択肢1つ1つの解説を読み、関連して押さえておきたい知識を書き込み、知識の幅を広げました。間違えた問題は「△」マークを付け、もう1周解く際に再チャレンジしました。それでも間違えた場合は二重の「△」マークを付け、苦手分野を絞り込んでいきました。
自分に合う・合わない参考書があるため、学習スタイルに応じた教材選びが大切だと思います。
試験対策において苦労した点と、それをクリアするための取り組み
ソーシャルワークのさまざまなアプローチに関する問題が苦手でした。文章解説だけでは区別がつかない点もあったので、自分で人物イラストを書き込んだり、分解して覚えるようにしたり、イメージがわくように工夫をしました。
例えば、心理社会的アプローチを提唱したホリスであれば、「状況の中の人」というキーワードを押さえるとともに、その意味も学び・理解することで、ホリスという人物のイメージを具体化していくなどです。
逆に、社会保障科目に対する苦手意識はなく、制度の仕組みを作図してまとめることで、理解が深まりました。
直前の対策について
「過去問解説集」の問題集で二重「△」(2回以上間違った問題)を中心に再びチャレンジ。129点(満点)を取る必要はなく、何度チャレンジしても解けない難問は置いておくことにしました。
1月頃からは1日ごとに共通科目、専門科目に取り組み、試験前日の2/1は全科目に目を通すようにしました。
試験対策に入れ込み過ぎるのも良くないため、オン・オフを適宜、切り替えが大切です。お正月は実家に帰省し、初詣もして気分を入れ替えました。
試験当日
「過去問」に十分取り組んだという自信もあり、試験本番もスムーズに解答することができたと思います。1問1分(時間をかけても1分30秒)のペースで、出題順の通りに解いていきました。
受験対策アドバイス
■「過去問」を解いて終わりではなく、選択肢1つ1つを自分の言葉に落として(変換して)理解しよう!
■「全問正解する必要はない」ことをうまく利用して、モチベーションを維持しよう!