◎社会福祉士 わたしの合格体験記(第1回)
2025.04.15

社会福祉士国家試験の受験体験談をご紹介!
◎ペンネーム:コウさん
社会福祉士を目指したきっかけ
もともと学校の教師を目指していましたが、進学する大学選びの際に、教育分野と福祉分野で悩みました。福祉分野のことを調べているなかで、社会福祉士という資格を知り、強く興味をもち、福祉分野の大学に進学することに決めました。
福祉のなかでも、高齢者福祉、児童福祉といった分野にしばられず、広く福祉に関わりたい気持ちがありました。大学2年生のときにボランティア活動として社協の活動に参加して、住民の方々と関わることができました。縁があって大学3年生時の実習先も同じ社協となり、地域サロンや成年後見制度の説明会に関わり、社会福祉士を目指す気持ちがさらに強まりました。
国家試験対策のスケジュールと使用した教材
夏休み頃から(7月~)受験対策をスタートしたのですが、まずは、試験対策の学習の習慣をつけるために、毎日、1科目ずつ「一問一答」(50~100問)を解くことにしました。
秋頃(10~11月)は過去問を繰り返し解きました。この時は参考書をあまり使用せず、問題演習を中心に取り組んでいましたが、過去問は解けても模擬問題が解けず、応用力が身についていない部分もあったことが反省点です。
冬休み(12月)は参考書も用いながら、問題演習を続けました。参考書を読む際は、最初から最後まで読むのではなく、優先順位をつけて学習をしました。
YouTubeで学習することはあまりしませんでしたが、インスタで「一問一答」にチャレンジしていました。2026年の第38回試験に向けては、今年発行される新試験の出題内容を踏まえた参考書を活用した方がいいと思います。
試験対策において苦労した点と、それをクリアするための取り組み
専門科目よりも共通科目が不得意で、特に「社会保障」「社会福祉の原理と政策」「地域福祉と包括的支援体制」「権利擁護を支える法制度」科目が苦手でした。
具体的には、「社会保障」の幅広い出題(年金、雇用、労災など)、多くの人物名、さまざまな福祉計画、訴訟などの行政法、成年後見制度の中身(3類型の違い)などが難しいと感じました。
0点科目を出すわけにはいかないので、苦手な4科目は他の科目よりも長く学習に取り組みました。専門科目は模試では解けたのですが、本番の国家試験では逆に共通科目の方が解けたと思います。
模試の結果や模試受験後の活用方法
模試は合計4回、いずれも大学で受けました(6月、7月、10~11月、12月の4回)。模試の得点数は毎回、5割程度でした。10~11月の模試は一番成績が下がり、少し気になっていましたが、過去問中心の学習だけでなく、さまざまな出題や細かな内容でも解答できるよう、参考書も活用しながらの勉強法に切り替えるきっかけとなりました。
模試の解説編は、適宜、参考書の該当ページを書き込み、知識を補足するようにしました。
直前の対策について
年明けの正月休みの時期も、1日1科目は学習してから、他のことをしたり遊んだりすることにしていました。正月休み明けは、1日2科目の学習を試験直前まで続けました。また、友人同士で問題を出し合い、お互いの研鑽に励みました。
新しい参考書には手を出さず、今まで使用していた問題集や参考書を振り返り、大事なところを重点的に学習しました。
もう一つ気をつけたことは、朝型の生活に切り替えるべく、起きる時間を少し早くしたことです。アルバイトも週1回ほど続け、気分転換の機会としていました。
試験当日のご自身の様子
実は、事例問題の事例をしっかり読みたいこともあり、後ろの科目から解いていきました(共通科目は「社会福祉調査の基礎」から、専門科目は「福祉サービスの組織と経営」から)。苦手だった「社会保障」科目も半分以上は得点できたと思います。
次回に向けた受験アドバイス
■模試の結果であきらめないこと(一喜一憂しないこと)
■毎日、取り組むこと(結果が出ないときもあるが、最後まで続けること)