精神保健福祉士 わたしの合格体験記(第1回)
2025.04.21

今年の合格者にご登場いただきました。
ペンネーム:サクラさん
「途中の写真は私の“お気に入り”です」
受験の動機
きっかけ
子どもが好きで、母が保育士だったこともあって、中学のときから保育園で子どもたちとよく遊んでいました。そのなかで、困りごとを抱えている子や親がけっこう多いことを知り、そういう人たちを支えられたらと考えるようになりました。大学進学を考える高校3年のとき、資格を探していてこれかなと思ったのが「精神保健福祉士」でした。
精神保健福祉士
私が入った大学は、入学時の学科で精神保健福祉士と社会福祉士のどちらを取得できるかが決まってしまう(ダブル受験はできない)のですが、社会福祉士は高齢者にかかわるイメージが強く、メンタルヘルス全般にかかわる精神保健福祉士のほうが自分の志望には合っている気がしました。それほど迷うことなく、「精神保健福祉士」を選びました。

受験勉強
スロースタート
国家試験を意識した勉強を始めたのは、大学4年に上がってからです。新学期早々から学内で対策講座が始まり、授業も試験科目ごとに行うようになりました。このころはまだ国家試験を受けることへの実感が乏しく、講義に沿って教科書を読む程度でした。
問題を解いたのは秋後半から
試験問題を解くようになったのは、11月後半からです。科目ごとにテキストを読み、読み終わったらその科目の試験問題を解くという進め方です。問題だけを全科目まとめて解いてしまうと、答えだけを覚えて知識が身につかないと思い、テキストと問題の往復学習で内容をしっかり理解できることを意識しました。時間を測って(実際の試験時間で)過去問全問を一度に解いたのは1月に入ってからです。試験勉強の終盤は、過去10年分の試験問題が解けるサイトを利用して、「解く」ことに集中しました。

勉強時間
学生生活はなかなか多忙でした。学校のほかに、保育園の保育補助と焼き肉チェーン店のアルバイトをしていて、ボランティアでは子どもの居場所支援にたずさわっていました。「遊び」も充実していたので、カレンダーアプリを使って1か月分の予定を綿密に立てていました。勉強時間は、あらかじめこの日と決めてトータルの時間を確保するようにして、大好きな「歌うこと」と「食べること」をバイトの前後に入れるようにしていました。
勉強に使った本
テキストは、受験対策用に学校から指定されたものです。問題集も、授業のなかでこれらが使われました。
・オープンセサミ(東京アカデミー)
・精神保健福祉士国家試験 過去問解説集(中央法規)
・精神保健福祉士国家試験 合格一問一答<専門科目>


試験の手応え
初日(精神専門)は、いけたと思いました。勉強してきたことが出てくれて、問いも全体として素直でした。2日目(共通科目)は、受けた直後はだめだと思いました。解答に確信がもてたのは84問中10~15問くらいです。ドキドキしながら帰宅して、けあサポの解答速報を見て、ほっとしたのをおぼえています。
私が目指す精神保健福祉士
その人(本人)の気持ちや、その人(本人)が伝えたいと思っていることをきちんと受け取れる精神保健福祉士になりたいと思っています。保育園で接してきた子どもたちやその母親、病院実習で出会った精神科の患者さんなど、私がこうだろうなと思っていたら実は違っていたということがけっこうありました。
試験に合格したからといって、知識だけで知ったかぶりしない、安易に決めつけたりしないことを肝に銘じて、その人に本当に必要とされる人になるのが私の目標です。
