◎介護福祉士 わたしの合格体験記(第3回)

2025.08.04

介護福祉士国家試験の受験体験談をご紹介!今回は夏以降の勉強について!

くるみさん

現在の職業:介護福祉士(グループホーム(高齢者)勤務)
受験時の職業:大学生
第37回試験受験⇒合格!(受験回数:1回) 


合格へのカギ

・間違えたところは何度も解いて、見て、書いて覚える!
・勉強以外も全力で!(自由に時間が使えるのは今だけ!と思い、実は試験直前までアルバイトと推し活もしっかり(?)やってました)

 

今の職業を選んだ理由

 高校生のときに授業で高齢者とかかわる機会があったこと、家族が看護の仕事をしていることから、福祉の仕事につきたいと思うようになり、福祉の資格がとれる大学に進学しました。そして、「実習だけでは期間が短く、介護の実践が足りない」と考えて、アルバイト先として今の職場を選び、そのまま就職しました。


いつから勉強を始めましたか?

 大学の国試対策の授業は4年生(受験前年)の4月から始まったので、そこからなんとなく勉強をしていましたが、本腰を入れたのは夏休み明け(9月くらい)からです。

 

夏休みまではどんな風に勉強していましたか?

月1回の模擬試験

 大学では月1回、国試の問題を実際の試験時間どおりに解く模擬試験がありました。
先生は「最初は点数が悪くても気にせず、時間配分の感覚をつかむのと、何が苦手か見つけるつもりで解きなさい」とおっしゃっていましたが、初回でも70点はとれたので、それで逆に少し気を抜いてしまったと思っています(笑)

 

参考書を読んで覚える

 模試で不正解だったところは、参考書を読んで覚えるようにしていました。
 使っていたのは『 わかる!受かる!介護福祉士国家試験合格テキスト 』(中央法規)です。重要なところが見やすくまとまっているし、持ち運びしやすいサイズなので、最後までこれを使っていました。

 


夏休み明けから本格的に頑張り始めたきっかけは何ですか?

 カンが当たりやすいのもあって、そこまで本気で勉強しなくても、模試でそれなりの点数をとれてしまっていたんです。でも、夏休み明けに周りが「得点アップした!」と話すのを聞いて、「私、あんまり変わってないかも…?」と焦りを感じたのがきっかけで、勉強方法を見直しました。

 

具体的にはどのように見直したのでしょうか?

「読む」→「書く」にシフト

 自分は読むより書いたほうが記憶に残りやすいとわかったので、問題を解いてできなかった部分はルーズリーフにまとめるようにしました。
 1回目わからなかった部分をまずまとめる→2回目もできなかったらマークをつける→それでもできなかったらもう一度まとめ直すというのをルーティンにして、少しずつ苦手を克服していきました。

 

 

 ちなみに苦手だったのは「社会の理解」と「障害の理解」です。
 特に「社会の理解」の法改正の年度と改正内容の組合せが、どうしても覚えられなくて…

 

「ランダム出題」で強制的にインプット

 私は1回見たものを何度も見直すのが苦手で、「もう目を通したから大体わかるし、いいや」って思っちゃうんです。
 でも、過去問がランダムに出題されるサイトを使ってみたら、前に解いたものがまた出てきたときに「あれ?この問題、見たことがあるのに解けないかも」ってなって。
 自分で問題を選ぶとどうしても過去に解いたものを避けたくなってしまうので、より好みせず強制的に出題してくれるサイトには助けられ、最後のほうは「見たことがあるとはっきり覚えているし、正解を選ぶこともできる」問題がほとんどになりました。

 

「どんな風にできなかったか」を意識する

 同じ「できない」でもパターンがあったんです。
 1つは「2つの選択肢まで絞れたけど、×のほうを選んでしまった」パターン、もう1つは「どれが正解か全然わからなかった」パターン。前者の場合は迷った2つの選択肢の解説を読んで正しい知識を覚え、後者の場合はその問題の分野をすべてまとめ直すというように、勉強の方法に変化をつけていました。

 

集中できる場所に行く習慣をつける

 自宅にいるとついスマホをいじってしまったり、なぜか急に部屋の片づけをしたくなったりと誘惑がたくさんありました。
 だから、授業やアルバイトで出かける日は早く家を出て、一人で作業をしている人が多いカフェで集中して勉強するようにしました。「自分も黙々と作業をしている中の一人だ」と意識すると、集中度合いが上がる感じがしましたね(笑)


今だから言える「勉強時間」の話

 実は、試験の直前まで「1日フルで勉強した日」はほとんどありません。1日の勉強時間の合計は、長くても3~4時間くらいだったと思います。
 というのも、「自由に使える時間がたくさんあるのは学生のあいだだけ」と思っていたので、ボランティア活動や某アイドルの推し活(笑)、推し活資金を稼ぐためにアルバイトをかけ持ち、と勉強以外でもやりたいことがいっぱいあって。
 だから、用事がたくさん入っている日は合間でカフェに行って勉強したり、寝る前にスマホで問題を解いたり、スキマ時間にどれだけ集中して詰め込めるかを重視していました。

 

受験生の皆さんへのメッセージ

 「受験生だから」とやりたいことを諦める必要はないと思います。趣味や仕事など、勉強以外のことにも全力で取り組めば、それが勉強へのやる気につながるはずです!