◎令和8年(前期・後期)保育士試験対策 出題傾向と対策のポイント 第1回 教育原理
2026.03.23
令和8年(前期・後期)保育士試験対策 出題傾向と対策のポイント 第1回 教育原理
学研アカデミー保育士養成コース講師、文教大学非常勤講師、教育保育キャリアラボ代表
1 令和7年試験の出題傾向
①教育基本法・学校教育法
教育原理は、全10問が出題され、社会的養護と合わせて1科目として扱われています。合格には教育原理と社会的養護の両方で、6割程度得点をすることが必要になります。
教育原理では、教育基本法に関する問題が頻出です(前期問1・後期問1)。教育基本法は教育関係の最も重要な法律ですので、各条文をしっかりと読み込んでおいてください。
また、学校教育法についても出題が多くなっています。令和7年試験では第22条(幼稚園の目的)について出題されました(前期問2)。
②幼稚園教育要領
令和7年試験でも幼稚園教育要領や幼保連携型認定こども園教育・保育要領からの出題がありました。
幼保連携型認定こども園教育保育要領から子育ての支援について(前期問6)、幼稚園教育要領から幼児理解に基づいた評価の実施について(前期問7)、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(後期問2)が出題されています。
いずれも保育所保育指針の内容を押さえておくことでも対応できる問題です。
③西洋及び日本の人物・思想
教育原理では、教育・保育の歴史上で重要な人名、有名な著書、理論が毎回出題されます。
西洋の人物・思想からは、ヘルバルト(前期問4)、ルソー、コメニウス、アリエス(後期問3)などについて出題されました。
日本の人物・思想からは、倉橋惣三や林羅山(前期問3・前期問5)、世阿弥や広瀬淡窓(後期問5)などについて出題されました。
④子どもの権利と保護
こども基本法の制定などを背景に子どもの権利に関する意識が高まっているため、多様なテーマから出題される傾向がみられます。
令和7年試験では、性的マイノリティに関する問題(前期問9)、こどもの居場所づくりに関する指針に関する問題(前期問10)、こどもの貧困の解消に向けた対策の推進に関する法律に関する問題(後期問9)が出題されました。
⑤教育制度・教育行政
令和7年後期試験では、諸外国の教育制度や教育実践について出題されました。
諸外国の学校制度について(後期問7)は、文部科学省から毎年公表されている「
諸外国の教育統計
」を確認しておくことが必要です。
また、イエナ・プラン(後期問6)やコア・カリキュラム(後期問8)など、諸外国の特徴的な実践は押さえておきたいところです。
⑥教育を取り巻く諸問題
令和7年では、教育を取り巻く諸問題として、生涯教育と教育の情報化が取り上げられました。
前期試験では、生涯教育の概念を提唱したラングラン、そして「学習社会」を定義したハッチンスなどについて出題され(前期問8)、生涯教育の理論に関わる重要人物を押さえておく必要がありました。
後期試験では、「
教育の情報化に関する手引(追補版)
」から、学習指導要領における教育の情報化の位置付けに関して出題されました(後期問10)。小学校におけるプログラミングを体験する学習活動については、算数科、理科、総合的な学習の時間において例示されています。
2 今後の受験対策、勉強の進め方
教育原理の出題数は全10問です。教育基本法などの法令や幼稚園教育要領、西洋や日本の教育史は必ず出題されますので、しっかり押さえておくことで得点につながります。
教育制度や教育を取り巻く諸問題については幅広い事柄から出題されますので、日頃から関連しそうなトピックはチェックしておくことが大切です。
令和6年後期試験に引き続き「適切なものを〇つ選びなさい」「正しい組み合わせを選びなさい」という形の出題がみられるため、正確に正誤を判断する力が問われます。「
合格テキスト
」でポイントを確認し、「
合格問題集
」で理解を定着させる学習を繰り返してください。
①教育の意義・目的と教育法規
法令に関する問題は必ず出題されます。特に、教育基本法・学校教育法・憲法は頻出ですので、合格テキストで出題されやすい条文を確認してください。
その他、児童福祉法や子ども子育て支援法など、福祉分野の法令も出題されることがありますが、教育と関係がある条文が出題されやすいです。
②幼稚園教育要領
幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領、保育所保育指針のいずれかから、必ず出題されています。ただし、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」など、3つの要領・指針において整合性が図られている部分の出題が多くみられます。
また、幼児教育の基本的な考え方を知っておくことで対応できる問題がほとんどです。そのため、幼稚園教育要領あるいは保育所保育指針のどちらかだけでもポイントを押さえておくとよいでしょう。
なお、幼保連携型認定こども園教育・保育要領については、第1章総則第3「幼保連携型認定こども園として特に配慮すべき事項」についても確認しておきましょう。
③教育の思想と歴史的変遷(西洋及び日本の人物)
「保育原理」の内容と重なる部分も多いので、あわせて対策できる部分です。まずは、「人名・国名」「有名な著書」「理論」を結びつけて理解してください。「合格テキスト」に掲載されている一覧表「人物とキーワード」を参照し、自分なりにノートや単語帳に整理しておきましょう。
最近は、その人物の教育思想を理解していないと正解できない問題も多くみられます。有名な著書の内容を確認することで、著者の教育思想について理解を深めましょう。特徴的な教育実践は、現代にまで息づいているものも多くあるので理解しやすいです。
④子どもの権利と保護
「保育原理」「社会的養護」「子ども家庭福祉」の内容と重なる部分もあるので、あわせて対策しやすいテーマです。教育原理では、「
生徒指導提要
」(文部科学省)や「
こどもの居場所づくりに関する指針
」(こども家庭庁)など、行政が公表している文書からの出題が多くみられます。
また、基本的事項として「児童憲章」「児童権利宣言」「児童の権利に関する条約」「こども基本法」が制定された歴史的経緯についても確認しておきましょう。
⑤教育制度及び教育行政
内容が多岐にわたっていますが、下記のテーマごとにポイントを押さえながら知識を広げていきましょう。
・明治初期から戦後に至るまでの教育制度
日本の学校教育制度が始まった明治時代初期から現在に至るまでの教育制度について、おおまかな流れや重要事項を確認しておきましょう。
・国の教育政策
中央教育審議会答申や報告書からの出題が多くみられます。
文部科学省のWebサイト
でも閲覧できるので、過去に出題された答申等の概要に目を通しておきましょう。
・諸外国の教育制度と教育実践
近年の特徴的な教育・保育実践に関する出題が多いです。合格テキストに掲載されている一覧表「諸外国の教育実践」を参照し、「名称」「国名」「内容」「提唱した人物」をセットで確認してください。
特に、レッジョ・エミリア・アブローチ(イタリア)、テ・ファリキ(ニュージーランド)、イエナ・プラン(ドイツ・オランダ)などの教育実践は出題されやすくなっています。
諸外国の学校の種類や教育政策についても出題されることがありますが、これらは文部科学省から毎年公表されている「諸外国の教育統計」で確認することができます。
⑥教育を取り巻く諸問題
最近の教育問題や子どもをめぐる問題について、日頃から幅広く関心をもっておくことが大切です。キーワードを「合格テキスト」で確認し、内容を理解しておきましょう。
生涯教育に関する理論と実践(成人教育論、リカレント教育など)、教育の情報化、子どもの自殺やいじめの状況・対策、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)、特別支援教育などは内容を理解しておきたいところです。
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