いまやブームともいえるほど広まった「コーチング」。実は、自分ひとりでもできることを知っていましたか? 福祉の現場にも詳しい諏訪茂樹先生が、自分自身で受験勉強のモチベーションを高める「セルフコーチング」の方法を伝授します
第5回 中間目標を立てるとすれば?
遠い目標ではやる気が出ない
そういえば学生時代にも、同じことを繰り返していました。定期試験の日程は分かっていても、普段はのん気に過ごしていたのです。そして、試験期間が近づくと次第に焦り出し、直前にラストスパートをかけたものでした。
目標は遠すぎても、やる気がわいてきません。「5年後の夢は何ですか?」とか「3年後にどうありたいですか?」などと尋ねられて、たとえ答えることができたとしても、それだけではすぐに何かを始めようという気持ちにはならないでしょう。やさしすぎる目標を設定したときと同様に、「なにも今すぐに始める必要はない」と思ってしまい、サボる危険性が高いのです。
中間目標を具体的に数字で表現する
遠い目標よりは近い目標の方が、やる気という点では優れています。もちろん、まったく何も勉強してこなかった人が、3日後の国家試験に合格するという目標を立てても、初めから諦めてしまうでしょう。確かに目標は極端に近すぎでも逆効果ですが、例えば1年後の国家試験に合格するという最終目標があるとすれば、半年後の模擬試験では合格率80%を目標にして、3か月後の模擬試験では合格率60%を目標にするというように、中間目標を幾つも立てた方が、やる気になるのです。
また、「合格に近づく」とか「自信が持てるようにする」というような曖昧な表現ではなく、「合格率80%」とか「上位20%以内」というように、目標は具体的な数字で表現できるとよいでしょう。そうすれば達成できたか否かの評価が明確となるために、自分自身への甘えも消えてファイトがわいてきます。
「まったく歯が立たないような資格に最初からチャレンジしても、やる気を引き出すのに苦労する」と、前回は書きました。しかし、それでも諦め切れない場合には、長期の学習計画を立てたうえで、やはり中間目標を幾つも設定して、ステップ・バイ・ステップで徐々に最終目標に近づいていけばよいでしょう。
資格試験に合格することを最終目標として、中間目標を立てるとすれば、どうなりますか?半年後にどこまで到達していたいですか? そのためには、3か月後にどこまで到達している必要がありますか?
また、「合格に近づく」とか「自信が持てるようにする」というような曖昧な表現ではなく、「合格率80%」とか「上位20%以内」というように、目標は具体的な数字で表現できるとよいでしょう。そうすれば達成できたか否かの評価が明確となるために、自分自身への甘えも消えてファイトがわいてきます。
「まったく歯が立たないような資格に最初からチャレンジしても、やる気を引き出すのに苦労する」と、前回は書きました。しかし、それでも諦め切れない場合には、長期の学習計画を立てたうえで、やはり中間目標を幾つも設定して、ステップ・バイ・ステップで徐々に最終目標に近づいていけばよいでしょう。
資格試験に合格することを最終目標として、中間目標を立てるとすれば、どうなりますか?半年後にどこまで到達していたいですか? そのためには、3か月後にどこまで到達している必要がありますか?